海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場

CREATIVE BUSINESS CORP., (LAO) LTD.





海外縫製工場は何でも修理します。扇風機編。
2017.07.03
 海外、特にラオスのような自分の家を自分で作ってしまうような人々がたくさんいる国では、工場内の設備も自分たちで直したりできたりします。

 先日は、天井からぶら下がっている扇風機を修理しました。長年使っていると、中のベアリングの性能が落ちてきて、まわるたびにカチカチと音がするようになってきます。ミシンの音や扇風機の音が響く縫製工場の中なので、小さなカチカチという音はそれほど気にならないといえば、気にならないのですが、気づいたときに、時間を見つけて直すようにしています。

 まずは、天井から、扇風機を外します。


 それから、ドライバーを使って羽を取っていきます。


 中心の部分の蓋を外していきます。


 ベアリングを外すのは物凄く大変です。最初に、グラインダーで周り少し削ります。


 三脚のある工具で、引っ張って外します。1人の力では、とても外せないので、2人がかりで最大限の力を振り絞って、少しずつずらしていきます。


 この後、ベアリングを外してから、修理するのが難しければ新品に替えます。修理が可能であれば、中の玉を綺麗にして、グリスを入れてもう一度使います。

 ベアリングを元に位置に戻した後には、電気を通して、しっかり修理されているか確認しています。
 

 こんな感じで、裁断場の男性陣は、裁断の仕事ができるだけでなく、こんな電気修理のようなことも器用にやってのけます!!
2017.07.03 09:55 | 固定リンク | 縫製工場の日常
縫製工場の前の道を整備しました。
2017.06.08
 CBC Laoは、ラオス国立大学に向かう比較的大きな道から、小さな小路に50mくらい入ったところにあります。

 この50mの小路は、土の道で雨がふるたびにぐちゃぐちゃに、そして、そのたびにどんどんデコボコになっていきます。基本的に、ボーペンニャン(日本声で「気にしない」)な性格なラオス人ですが、さすがにデコボコになりすぎていたようで、CBC Laoも含めてこの50mの道沿いにある住人たちがお金を出し合って、労力を出し合って道を整備にすることになりました。

※このようにラオスでは、大きな道から入っくる小路は、地域住民の手で整備されることも多いです。

 本当はコンクリートかアスファルトで舗装するのが一番良いのですが、去年見積もりをとったときに200万円くらいかかることがわかり、結局、砂利と砂を使って整備することになりました。

 まず、1日目と2日目に砂利を運び入れました。2トンダンプで5杯分です。3日目には、2トンダンプで2杯分の砂を運び入れました。この砂が曲者で、しっかり砂が踏み固めてられておず、海辺の砂浜のような状態になり、縫製工場の前では埋まる車続出でした。中にはスコップを借りに来る人もいました。洗い屋さんのトラックも埋まっていました。日本なら、こんな状況に怒る人も出てきそうですが、ここはラオス、皆が「こんなもんかな」「仕方ないか」という感じで納得しているようでした。

※砂利と砂は、2トンダンプ1台あたり、9,000円くらいで、砂の方が砂利より少し安いようです。

 4日目は特に何もせず、多くの人が歩き、バイクや車が通って、少しずつ砂利と砂が絡まって固くなるのを待ちます。特に、工事現場で使うような地面を固めるような機械は使いません。こんなところもラオス的です。

 どうなるかと思っていましたが、意外と平らになり、きちんと人や車が通れるようになりました。


 そして、5日目、雨が降ったとき用の、土管を使っての排水口づくりです。1〜3日目までは、平日ということもあり、裁断場が忙しかったたこともあり、一緒に道作りをすることはできませんでした。しかし、排水口づくりは土曜日であり(工場は操業しています)、地域の企業としての責任もあり、裁断場の男性陣(とっても3人だけですが)が一緒に、地域の人々と行いました。

 どんな風に土管をつなげるか作戦会議(?)です。


 てこの原理を使って、力技でつなぎ合わせていくことになりました。


 そんなに重労働に見えないかもしれませんが、気温が30度以上超える日が続く亜熱帯のラオスでは、ちょっとした作業を行なうのも大変です。ちょっと動いただけで、汗がびっしょりです。

 こんな感じで、地域にある縫製工場として、いろいろ地域の人々を協力してやっています!!
2017.06.08 09:55 | 固定リンク | 縫製工場の日常
タイ人工場長はできる人。。。
2017.05.11
 多くのタイ人が、ラオスの縫製業を支えています。ラオスにいる縫製業に関わるタイ人は、多いときで700人くらいいたそうです。今は、少し減って500人くらいらしいですが、工場長として、あるいは各セクションの課長等として多くのタイ人がラオスの縫製業に関わっています。

 CBC Laoも同じで、工場長を筆頭にタイ人のいろいろなセクションでラオス人を引っ張っていってます。今日は、その中のタイ人工場長を紹介します。

 一言でいえば、工場長は、40代なかばの女性で、出身はタイのブリラム県で、努力の人で、頭が切れます。

 タイ人工場長が、子どもの頃はタイのブリラム県(タイで一番強いサッカーチームやサーキットがあるので有名)もとても田舎で小学校等も整備されていなかったそうで、工場長の家から通えるのは小学校3年生までだったそうです。そのため、小学校4年生からは少し離れた6年生まで揃っている小学校まで何時間もかけて通ったそうです。小学校を卒業したのは約40人いた小学校の同級生のうち12人だったそうです。

 さらにそこからさらに離れた中学校に進学します。この時点で小学校の同級生40人中8人くらいになっていたそうです。さらに、ここから縫製の専門学校に進学します。3年制の過程で、毎日、ミシンの踏み方やパターンの書き方を勉強したそうです。今では、タイの経済の発展し、縫製を勉強しようというタイ人はいないそうですが、工場長が中学校を卒業したときには縫製業は大きな産業で縫製を学ぶ人も多くいたそうです。ここでも優秀な成績で、この専門学校を卒業したそうです。高校卒業程度の学歴をとったのは、小学校の同級生40人中たった4人だったそうです。

 さらにさらに工場長は、働きながら、タイの首都バンコクにあるラムカムヘン大学に進学して勉強することを決意します。このときの働き先が、社長が脱サラしてはじめた縫製工場CBC(タイ)になります。ちなみにこのときから工場長は、工場長だったらしく、20歳位から工場長をしています。しかし、その当時は、仕事が深夜まで及ぶこともあったらしく、結局卒業はできなったそうです。といっても、小学校の同級生のうち首都バンコクに上京して勉強したのは工場長だけということで、結局卒業はできなかったものの一つの誇りのようです。

 この後、工場長はCBCを辞めて、台湾の縫製工場に中国語とタイ語の通訳になりますが、社長がラオス工場を作る時に、社長が声をかえてラオス工場の工場長になったそうです。なので、社長と工場長の関係は、30年弱なります。

 また、縫製の技術や知識の他にも、学ぶ力のある工場長なので、語学も達者です。

1.ラオス語
 タイ語とラオス語は近いのでタイ人なら誰でも簡単に話すことができるようになりますが、工場長は、しっかりラオス語でラオスの行政文書を書くことまでできます。

2.中国語
 縫製の専門学校のときの中国語も習っていたらしく、さらに台湾でタイ語と中国語の通訳もしていたということで中国語もペラペラです。読むのが苦手ということですが、たまに中国語の雑誌が机の上にあったりします。縫製業ということで、どうしても釦等を中国とかかわらないといけないときがあるので、中国語ができる工場長は鬼に金棒です。先日も、英語でうまくやりとりできなった釦会社の中国人の人と、電話で話してもらいとっても助かりました。

3.日本語
 日本人と長く一緒に働いているので、けっこう聞き取りができ、かつ簡単な文を読むことができます。特に縫製用語はばっちり、「あやめは、みぎからしたね」「ここはまきぬい」ぐらいは、余裕ですね。

4.英語
 ときどき他の工場のマレーシア人などと英語で話しているのを聞いていると、けっこうできそうな感じです。

 さらに、工場内でも、貿易関係や税務関係の文書のチェックもしていて、ラオスにおける法律・貿易に知識のばっちりです。
 
 こんな感じで、ときどき「マイペンライ(タイ語で気にするな)」精神が見られることもありますが、仕事がとてもできるのがCBC Laoのタイ人工場長です。もっとも、CBC Laoの工場長も優秀ですが、40代以上のタイ人には、優秀な成績だった人が縫製を学んでいた時期があったらしく、この年代のタイ人の中には優秀な縫製技術者が多くいるそうです。このためもあって、何十年も前は安い賃金をもとめて欧米や日本の縫製工場が進出してたタイですが、現在では、タイ企業がラオス、ベトナム、ミャンマーに進出して世界に向けて衣料品を輸出してとのことです。


  
2017.05.11 07:55 | 固定リンク | 縫製工場の日常
縫製工場職員用のテーブルと椅子が綺麗になりました!!
2017.04.03
 縫製工場は、裁断場、縫製工場、QC(品質チェック)の3つの場所で構成されています。縫製する商品の種類によって、裁断場は忙しいけど、縫製場が少し時間があることもあります。QC(品質チェック)が忙しいけど、裁断場は仕事が空くこともあります。先週は、裁断場の仕事が少し空いたので、裁断場の職員で、職員が朝食や昼食を食べたりするのに使っているテーブルと椅子を綺麗にしました。

 まず、グラインダーで大きな汚れを落としていきます。木の本来の色がでてきます。
 

 次に、金たわしで小さな汚れを落としていきます。木の色が出て綺麗になってきました。


 やすりで表面をなめらかにします。


 次に、色を塗って行きます。ペンキの調合からです。


 そして、丁寧に塗っていきます。。


 完成です!!


 続いて椅子も同じようにやっていきます。


 こんな感じで、職員の食事用のスピースも綺麗になりました!!


 ラオス人は、本当になんでも器用にこなしていきます。ラオス人は、「日本人は1つの職業しかないけど、ラオス人は10の職業を持つ」と言ってました。

 来週は、いよいよラオス新年(ピーマイラオ)です。工場が綺麗なって、新しい年を迎えたいという気持ちは、日本人もラオス人も一緒です!!
2017.04.03 09:55 | 固定リンク | 縫製工場の日常
海外縫製工場は出産ラッシュです!!
2017.03.02
 先日、出産をした職員が赤ちゃんを連れてきてくれました。

 海外の縫製工場は、ラオスを含め、20代から30代の女性が多く働いているので、毎年、出産をする女性がいます。CBC Laoでも、ここ半年くらいで上の写真の女性を含め4人の女性職員が出産をしています。また、1人の男性職員の奥さんが子どもを出産しています。職員が100人規模の工場なので、結構な割合です。

 下の写真が、赤ちゃんをつれてきてくれた職員とその赤ちゃんです。とても可愛いですね☆☆



 子どものあだ名は「ニノー」といいます。

 本名はと言うと、、、、 まだ、決まっていないのとのことです。ラオスでは、先にあだ名がついて、本名は後からつくのが普通みたいです。産まれたばかりの赤ちゃんの名前を聞いても、皆「まだ決まってない」というように言っています。ラオスも、日本も、どんな名前を子どもにつけるかで、どの両親も悩むのは一緒ですね。

 そうは言っても、日本だと、市役所等に出生届をすぐに提出する必要があるため、子どもが産まれた後は、悩む時間はそんなにはありません。しかし、ラオスは、すぐに役所等に届け出る必要はないので、数ヶ月も戸籍上の名前がない場合もあるようです。また、役所に、ラオス語で赤ちゃんを意味する「エーノイ」という名前をとりあえずつけ、その後、ゆっくり正式な名前を考えるというパターンもあります。学校への入学前であれば、比較的簡単に名前を変えることができるそうです。

 その他、日本と違うところは、子どもの名前をお坊さんにお願いしてつけてもらうことがあるということと、例えば月曜から土曜まで1つの曜日に1つの名前を考えておいて、産まれた曜日によって名前を決めるようなことがあるということでしょうか。ラオスでは、どの曜日に産まれたか重要だったりします。(ラオス人に、「何曜日に産まれたの?」と聞くと、みんな答えることができます。)

 ラオスの周辺国では、地方出身者が都会に働きにでてきている場合、祖父母に子ども預けて、親は都会の工場などで働くということが普通だったりします。しかし、ラオスは普通といえば普通なのですが、両親が子どもの面倒を見ています。なので、子どもを産んだ跡は、一度、退職の手続きをして、1年と少しくらいしてまた戻って働きに戻ってくるというパターンも多いです。

 職員の赤ちゃんが、みんな元気いっぱいにすくすく成長していって欲しいです☆☆
2017.03.02 09:55 | 固定リンク | 縫製工場の日常

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