海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場

CREATIVE BUSINESS CORP., (LAO) LTD.





2017年のラオスの祝日・祭日を紹介!!
2017.01.28
 2017年のラオスの祝日を紹介します。ラオスの祝日の特徴はというと、祝日の数が日本に比べてずっと少ないことと、全員が休みの祝日と一部の人が休める祝日があることです。全員が休みる祝日というのは、ラオスでいえば12月2日の建国記念日ですべての官庁や大使館、多くの民間企業が休みになります。それに対して、一部の人が休みの祝日というのは、例えば教師の日には学校の先生だけが休むことができます(学校が休み)。女性の日には、一応女性だけが祝日となります。CBC Laoでいうと、教師の日には通常通り仕事がありますが、縫製工場は女性がほとんどが女性なので女性の日は祝日となります。特に、仏教の日やお祭りの日を休みにするかどうかはその会社次第みたいなところがあります。

 ということで、次に紹介する2017年ラオスの祝日はあくまでもCBC Laoの祝日になります。他の会社では休みなのにCBC Laoは操業している日があったり、逆に他の会社は操業しているにCBC Laoは休みということもあると思います。

<2017年ラオスの祝日>
・1月1日、2日 国際的な正月(ラオス正月は4月です。)

・3月8日 国際女性の日

・4月13日から16日 ラオス正月
 ⇒政府から広報があり、休みの日数が増えることもあります。

・5月1日 労働者の日

・7月8日の午前中2時間 安居入りの日(「ワン・カオ・パンサー」といいます。)
 ⇒お坊さんが厳しい修行にはいる期間(安居)の最初の日は、仏教徒にとって大事な日です。多くの職員が仏教徒であるので、お寺にお参りにいってから、出勤できるように午前中2時間休みにしています。

・7月20日 女性同盟の日
 ⇒ラオスは共産主義の国で、いくつかの共産党の下部組織があり、その中に女性同盟の日があります。その女性同盟の創設日もお休みになります。

・8月21日の午前中2時間 ラオスのお盆(ワン・ホー・カオ・パダップ・ディン)
 ⇒この日は死者が、天国からも、地獄からももどってくる日で、仏教徒にとって大事な日です。職員が、お寺にお参りにいってから、出勤できるよう午前中2時間が休みです。また、各家庭では、死者のためにご飯を用意したりします。

・9月5日の午前中2時間 ラオスのお盆(ワン・ホー・カオ・サラーク)
 ⇒この日は、死者の中でも、無くなった親戚が家に戻ってくる日で、仏教徒のとって大事な日です。上の「ワン・ホー・カオ・パダップ・ディン」が亡くなった一般が戻ってくる日なのに対して、この日は、亡くなった祖父母などの親戚が戻ってくるになります。

・10月5日 安居出の日(ワン・オークパンサー)
 ⇒お坊さんの厳しい修行期間(安居)が終わる日で、この日も仏教徒にとってはとても重要な日です。多くの職員が仏教徒でお寺にお参りにいきたいことから、また、次の日が首都ビエンチャンのボートレースということで、仕事はお休みになります。

・10月6日 ボートレース祭り
 ⇒ボートレース祭りでは、村や職場などがボートチームを作って、メコン川でボートのレースをします。タート・ルアン祭りと並んで、ビエンチャンでもっとも大きなお祭りの一つです。

・11月3日 タート・ルアン祭り
 ⇒タート・ルアンは、ラオスを代表するお寺で、ラオスのシンボルです。多くの仏教徒が、タート・ルアンにお参りにいきます。

・12月2日 建国記念日

・12月31日 大晦日

 上には、ありませんが、例えば6月1日の子どもの日と祝寿の日でISUZUはお休みのようです(ISUZUの卓上カレンダーを使わせてもらっています)。また、10月7日は教師の日で学校はお休みです。

 ラオス語の名称を知りたい方は、下の写真を御覧ください。CBC Laoで職員向けに貼っている書類です。

2017.01.28 09:55 | 固定リンク | ラオスの法律
海外縫製工場は輸出書類も作成します!!
2017.01.25
 昨日、おかげさまで2017年最初の商品の出荷をすることができました。

 下の写真は、縫製工場のトラックにダンボールを積んでいるところです。工場は、大きな道沿いではなく、小道に少し入ったところにあり、タイまで荷物を運ぶ大型トラックが入ってくることができません。手間はかかりますが、工場の小さなトラックに荷物を積んで、大きな道までまでいき、大型のタイ行きのトラックに荷物を載せ替えています。



 CBC Laoは海外にある縫製工場なので、「商品の出荷」は「商品の輸出」ということになります。国境をまたぐというのは少々面倒で、伝票を1枚書いて宅急便や郵便で出荷するのとは違い、たくさんの書類を揃えなければなりません。

 出荷日の前日までに、ダンボールに商品を全てつめて、インヴォイスやパッキングリストなどの書類をあらじめて作って、それからラオスからタイまでのトラックと、タイから日本までの船をあらかめ予約しておかなければなりません。出荷日には、朝から輸出入担当の職員が朝から銀行に行って振込確認証(?)を取得して、それから税関に通関手続きをしに行ってと大忙しです。

 今日は、そんなやらなければならいことがたくさんのラオスから日本へ向けての手続きを紹介していきます。Form AJなどの原産地証明を取得する場合には、また別な手続きが必要になります。タイなどの国であれば、通関業者がいて、いろいろな業務を代行してくれるようですが、ラオスではそれぞれの縫製工場には輸出入担当の職員がいて、その職員が書類の作成から通関手続きまでしています。ちなみに、CBC Laoの輸出入担当職員は、創業以来働いている大ベテランです☆

 以下が、輸出時に作成する書類になります。

1.輸出申請書
 ラオスの税関に対して、輸出をすることを申請します。

2.振込確認証(?)
 銀行に出荷商品の代金が振り込まれるということをCBC Laoと銀行で確認します。おそらくラオス独自のものではないでしょうか。

3.輸出申告・輸出許可通知書(Export Declaration)
 輸出者名、品目、数量、価格等を記載されていた書類で、税関から輸出許可のサインをもらうと輸出許可証となります。

4.請求書(Invoice)
 輸出者名、品目、数量、価格等を記載されている書類で、商品の代金の請求書です。

5.包装内容明細書(Packing List)
 それぞれのダンボールに、どんな商品がいくつ入っているかの明細書です。

7.在庫報告書(Stock Control)
 CBC Laoは輸出100%企業で、消費税が免除されています。この報告書は、輸入したものやラオス国内で購入したものが、きちんと商品に使われているかを証明します。もっとも大切な書類となります。

8.運送指示書(Shipping Instruction)と運送許可証(Letter of Authorisation)
 荷物をバンコクまで運んくれる運送会社に渡す書類になります。

 また、提出書類という訳ではありませんが、輸出入の手続きをする職員は、次の書類等を持っていかなければなりません。

1.輸出入業務許可証(IDカード)
 2日間の講習をうけると取得できるそうです。輸出入担当の職員は、取得しなければなりません。

2.会社関係の書類のコピー
 工場の営業許可証、投資許可証、工場の登録証、税免除証明書など

3.年間生産計画
 ラオスでは、輸出100%企業は、1年間に例えばシャツを1万枚、パンツを5,000枚縫製するなど年間生産計画を立てなければなりません。

 海外の縫製工場に限らず、生産企業は、縫製して衣類などの商品を作るだけでなく、国境を越えて日本に商品を送るために、多くの書類や手続が必要になってきます。また、ただ上の書いた書類を作れば良いというだけでなく、実務上その他にも覚えなければいけないことも多いです。

 
2017.01.25 07:55 | 固定リンク | 輸出入や貿易
ベトナム正月でブリーチ加工ができません。
2017.01.23
 ラオスのベトナム人は、本当に、本当に働き者です。ベトナム人の多くが、パン屋と美容室を営んでますが、休みは一切無しです。しかも営業時間は、パン屋やであれば朝の6時前から夜の8時まで、美容室であれば朝の7時から夜の9時10時まで働いています。ラオス人は皆声を揃えて「ベトナム人は仕事ばかりだ!!」なんて言っています。

 CBC Laoでいつもお願いしている洗い屋さんも、ベトナム人が経営者で、ベトナム人の洗い加工の職人がいます。彼らもとても働き者です。普段は、仕事があれば土曜でも日曜でも、仕事を受けてくれます。しかし、今週はベトナム正月ということで、洗い加工の職人のベトナム人は、ベトナムの家族の元へ里帰りです。(ちなみにハノイ出身ということです。)

※このベトナム人経営の洗い屋さんについてのブログ記事
 http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00034.html

 バイオウォッシュやシリコンウォッシュであれば、ラオス人の職人さんでも大丈夫なのですが、ブリーチやオーバーダイなどの洗い加工は、いろいろ計算したりする必要があるらしく、ベトナム人職人さんがいないとできません。ちょっとした薬品の量の違いや、洗う時間の違いで、色の出方が違ってくるので、ブリーチ加工には細心の注意が必要なのです。ということで、今週は、ブリーチ加工の必要なものを洗い屋さんに出すことができないので、先週の土曜日に一生懸命縫製して洗い屋さんにブリーチ加工をお願いしてきました。

 ところで、縫製工場も仕事の多いときと少ないときがあります。でも、縫製工場以上に、洗い屋さんは、仕事の多いときと少ない時の差が大きく大変そうです。

 忙しい時は、朝の7時から夜の12時まで休むことなく仕事をしているそうです。もちろん日曜の休みもなく。そんなときは、2トントラックに、いっぱいの衣類を積んで縫製工場に来ます。(そんなときでも、CBC Laoでお願いしているのは、その中のほんの一部です。)

 仕事の少ない時は、平日でも「仕事ないんだよ〜」という感じです。そんなときに、洗い屋さんに伺うと、何台もの業務用洗濯機や乾燥機がならんでいるのに、動いている機械は1台もないというときもあります。

 CBC Laoも、コンスタントに洗い屋さんにお願いをできるれば良いのですが、布団カバーやベッドカバーなどの寝具関係は洗い加工をしないことが多いので、なかなかそういう風にいかないです。といっても、お願いしている量は、洗い屋さんにとってはほんの少しの量ですが。

 そんな彼にも、ゆっくり故郷に戻り、家族と楽しい時間を過ごし、精気を養ってもらいたいと思います。たくさんの縫製が終わり、洗い加工待ちの衣類が、彼を首を長くして待っているはずです!!

 ちなみに今年のベトナム正月の元旦は1月28日ということです。また、ベトナム語であけましておめでとうは次のように言うようです。

 あけましておめでとう:Chuc mung nam moi(チュックムンナンモイ)

 ベトナム人の彼が、ベトナムから戻ってきたら、私も彼に「チュックムンナンモイ!!」と言ってみようと思います。

 是非、皆さんも近くにベトナム人の知り合いがいましたら、「チュックムンナンモイ!!」と言ってください。
洗い加工の現場、洗い屋さんってどんなところ?
2017.01.19
 縫製工場っていうとなんとなくミシンがたくさん並んでいてってイメージがしやすいかもしれませんが、洗い屋さんってどんなところかイメージがつきにくいですよね。でも、洗い加工は、服作りにとってなくてはならない加工です。ということで、洗い屋さんは、服作りにおける重要な黒子のような存在です。

 先日、洗い屋さんに行く機会があって、写真をとってきたので紹介します。工場名はInter Washさんといい、ベトナム系の工場です。ラオスの縫製関連企業は、タイ系、ベトナム系、日系など外資系が多く、まだまだラオス資本の企業はでてきていません。

 さて、下の全体風景を見るとこの洗い屋の工場内は、殺風景にみえるかもしれませんが、欧米系の某ブランドの商品も加工しており、しっかりした基準に基づいて運営されています。

 まず、案内図。洗い屋さんはこんなレイアウトになっています。英語でかかれているのは、欧米からのお客さんにも分かるようにです。入り口には、「◯◯社××さん歓迎」(◯◯には欧米の某ブランド名)の横断幕があります。
 乾燥機(Drying Macine)が一番奥にあり、その少し手前に洗濯機(Wahing Macine)が並んでいます。その周囲に、スプレー加工の場所(Spray Area)や、クリンクル加工と呼ばれるシワ加工をする場所(3D Crinkle Area)、サンドブラスト加工をする場所(Handsand Are)などが並んでいます。洗い屋さんといっても、ただたんに洗いをするだけなく、それに付随するシワ加工やスプレー加工がすることがこの工場レイアウトを見るとわかります。


 全体風景を撮ってみるとこんな感じになります。大きな倉庫のような建物の奥に、洗濯機や乾燥機などがならんでいます。


 これが、洗濯機。一度に何十枚も一緒に洗うことができます。ここにいろいろ種類の洗剤を混ぜて洗います。洗剤の種類や量、洗い時間の調整は、洗い屋さんの腕の見せどころです。


 次に乾燥機。


 これはエクストラクター。遠心分離型の脱水機です。


 上のような機械を使って、洗い加工が施されます。

 専門的なことは難しくて分かりませんが、次のような加工ができることが看板に書いていました。



(Wet Process)
-Garment Wash/One Wash(一度洗剤または水のみで洗う。)
-Enzyme Wash(酵素の力で生地を柔らかく仕上げたり、あたりを出す。)
-Enzyme Stone Wash(酵素の力で生地を柔らかく仕上げ、さらに軽石等を使うことで強いあたりを出す。)
-Ball Wash(軽石等と一緒に洗うことで、あたりをだす。)
-Fashion Denim Wash(色落ちさせずに洗う。)
 
(Dry Process)
-3D Crinkle Effect(シワ加工)
-Grinding/Damaging(ダメージ加工)
-Tagging(ペンキスプレー加工)
-Pigment Spray(顔料スプレー加工)
-Whisker(ヒゲ加工)
-Hand Sand(サンドブラスト加工)

(Dyeing)
-Direct Garment Dyeing(顔料で染める。)
-Pigment Dyeing (顔料で染める。)
-Dry Dye (Cold Pigment Dyeing)(顔料で染める。) 
-Neon Dyeing(蛍光色の加工)
-Dischargeable Dyeing(抜染、一部分の生地の地色を抜く。)

 いつもお願いする洗い加工は上記の一覧のうちのほんの一部です。今後は、提案できる縫製工場を目指し、いろいろな洗い加工を施した商品を提案していけたらいいなあなんて考えています。

 
  
2017.01.19 10:00 | 固定リンク | 縫製のこと
シャツの縫製に必要な生地は1.7メートルです。
2017.01.16
 1枚のシャツを作るのに、あるいはパンツを作るのに、どれくらいの生地を使うと思いますか?

 生地の値段は、洋服を作る時にもっとも占める割合が高いので、いかに効率的に生地から、シャツやパンツを裁断していくのかがとても大切です。1枚のシャツを作る時には、5cmが使う生地を増えても大したことがないように感じます。しかし、縫製工場では、CBC Laoのような100人規模の工場であっても同じ型のシャツを1000枚縫製することもあります。1000枚縫製すれば、1枚あたり5cm使う生地の長さが増えればトータルでは、50m使う生地が増えることになります。ということで、縫製工場では、1cmでも、使う生地を減らすことができるよう、裁断時にどのようにシャツなどのパターンを配置すればよいかを考えています(型入れといいます)。また、1枚の生地に1着分のパターンを入れても2着分いれても必要な長さが変わらないときもありますし、1枚の生地に2着分あるいは3着分のパターンを書き入れたほうが用勺を節約することができる場合のあるので、そんなことも考慮にいれながら型入れと用勺を考えたりします。

 といっても、シャツやパンツを縫製するのに、どれくらいの生地が必要か一応の目安はあるので、かなり大雑把ですが紹介します。もちろん、生地の巾やデザインによっても大きく使う生地の長さは変わってきます。

<1枚の衣類を作るのに必要な生地の長さ>
■生地巾が135〜140cmからくらいで、無地の生地を使って縫製する場合
■チェック柄だったりする場合には、下の数字にさらに20cmほど生地が必要になる場合があります。
1.メンズ・シャツ
 170cm
 ※内側の部分(例えば、ヨークや台襟の裏、袖口の裏)で15cm〜17cm
 
2.レディース・シャツ
 125cm
 ※内側の部分(例えば、ヨークや台襟の裏、袖口の裏)で15cm〜17cm

3.メンズ・ロングパンツ
 165cm
 ※内側の部分(例えば、ウエスト部分の裏とポケットの袋布)で25cm〜30cm

4.レディース・パンツ
 145cm
 ※内側の部分(例えば、ウエスト部分の裏とポケットの袋布)で25cm〜30cm
 
5.メンズ・カバーオール
 190cm

6.レディース・カバーオール
 150cm

7.レディース・ロングスカート
 150cm
 ※内側の部分(例えば、ウエスト部分の裏とポケットの袋布)で25cm〜30cm

8. レディース・ガウチョパンツ
 190cm
 ※内側の部分(例えば、ウエスト部分の裏とポケットの袋布)で25cm〜30cm

 かなり大雑把ですが、上のような数字になるような気がします。また、毎回商品を縫製するごとに、実際の裁断にはどれくらい生地を使ったのかを毎回計算して出しているので、どのようなデザインでどれくらい生地を使うのかのデータが縫製工場にはあったります。ジョガーパンツだったら必要な生地は◯◯◯cm、チェックの半袖のシャツでは◯◯◯cmなど。

 このようなデータがあることによって、一番最初のサンプルを作る時に出した必要な用勺の長さが正しいのかを、パターンを見比べながら考えることができるようになります。例えば、ファーストサンプル時には、無地の生地だったけど、チェックの生地を使った場合には◯◯cmくらいプラスになるかな〜など。

 はじめに書いたように縫製に関わって、生地代の占める割合が多いので、適切な用勺の長さを過去のデータから、経験から出すことにより、より良い見積もりをすることができます。(CBC Laoは生地の手配も、自社でおこなうことができます!!)
 
 CBC Laoは、より良い価格をアパレル会社さん等に提示できるよう努めていますので、興味を持たれた方は、是非ご連絡ください。
2017.01.16 09:55 | 固定リンク | 縫製のこと

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