海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場

CREATIVE BUSINESS CORP., (LAO) LTD.





建国記念日で縫製工場はおやすみでした。
2018.12.10
 12月2日は、ラオスに建国記念日です。この日は、日曜日だったため、12月3日が振替休日になりました。

 この12月2日は、1975年に王政が倒れ、社会主義のラオス人民民主主義共和国が成立した日です。今から、43年前のことです。なので、比較的新しい国ということになります。また、政府高官の中には、現在のラオス人民民主共和国の成立のために、戦った人々がまだまだ残っています。

 そういう意味で、日本の建国記念日とは違ったような雰囲気を感じます。

 政府機関で海外の大使館などで、建国記念の会議やパーティが開かれるだけでなく、いろいろなところに民間企業も、「建国43年おめでとう、万歳」のような垂れ幕がかけたります。また、企業の中にもフェイスブック(公式?のページを持っている企業がたくさんあります)に、「建国43年おめでとう」のようなメッセージを載せる企業がたくさんあります。

 ラオスでは建国記念日はとても大切にされている休日です。

 12月3日が振替休日になることは、ほとんどの人が分かっていたことでしたが、政府からは、この2週間くらい前に正式に、12月3日を12月2日の建国記念日の振替休日にするように通達がありました。もうすでにいろいろな企業から配布されるカレンダーでは、12月3日は振替休日になっていましたので、あくまでも確認のようですが、こんな部分もラオスらしさだったりします。

 ところで、5年おきに行われる建国記念日のイベントは、特に国の一大行事です。3年前の2015年の建国45年のときには、朝にはタートルアン寺の周りで各学校、各政府機関からそれぞれ人が出てパレードが行われ、夕方からはスタジアムで建国記念行事が行われ、さらにその後タートルアン寺の周りで花火が行われていました。このときは、大勢の人々が、パレードやスタジアムでのイベントを見に行ったりしていました。
 
2018.12.10 10:00 | 固定リンク | ラオスの法律
それぞれの商品に生産資格の確認証が必要です。
2018.09.03
 ラオスから日本などへ衣類を輸出するときには、ラオスで衣類を縫製したという原産地証明を取得しています。

(参考)ラオスからはForm AJ(原産地証明)取得で関税免除です。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00008.html

 原産地証明を申請するときには、次のような書類が必要です。ラオスで生産をしたという原産地証明を取得することが日本で関税が免除されるということで、しっかり書類を亭主るすることが求められます。

1.原産地証明の申請書
2.原産地証明書
3.原産地証明を取得する商品を輸出したときのインヴォイスとパッキングリスト
4.原産地証明を取得する商品を輸出したときの輸出申告書(輸出許可証)
5.船荷証券(Bill of Lading)あるいはAir Waybill
6.原材料一覧表(List of Row Materials)と生産プロセス表(Working Process)
7.生地の原産地証明(County of Origin)
8.7.の生地を輸入したときのインヴォイス
9.7.の生地を輸入したときの輸入申請書(輸入許可証)と残生地報告書(Fabric Control)
 
 上の書類は原産地証明を取得するときに毎回必要な書類ですが、この書類を取得する前提として、Confrimation of Procduct Elifibilityという書類が必要になります。この書類は省略して、CPEと呼ばれています。日本語に直すと、生産資格の確認証(承認証)という感じです。

 HSコードごとに、このCPEを申請・取得します。HSコードとは、輸出入に関してすべての商品につけられている世界共通の番号のことを言います。衣類に限らず、自動車などの工業製品、野菜などの農産品などすべてのものにこのHSコードが割り振られています。例えば、男性あるいは男児の綿製のパンツのHSコードは6203.42です。

 生産する商品ごとにHSコードにもとづいて、このHSコードに対する生産資格の認証してくださいと商業産業局に申請します。例えば、男性あるいは男児の綿製のパンツを輸出するためには、該当するHSコード6203.42を申請します。

 この申請をすると、商業産業局の職員が、本当に該当する商品を作っているのかなどを確認しに縫製工場に来ます。確認後、このCPEが発行されます。

 このCPEが発行されて、原産地証明を申請取得することができます。原産地証明の取得のためには、縫製する予定のある商品の各HSコードごとにこのCPEを作っておくことが必要なので、けっこう大変です。

 こんな感じで、海外の縫製工場は、縫製以外にも、書類作成の仕事がけっこうたくさんあります。

 
 
2018.09.03 10:00 | 固定リンク | ラオスの法律
輸入に必要な書類が増えました。
2018.08.13
 ラオスで輸出企業として、輸入関税免除などの特典を受けるためには、政府に年間生産計画書を提出して、輸入計画と輸出計画を承認してもらう必要がありました。毎年、パンツやスカートなどどのような商品を年間どれくらい作るのか、そのためにどれくらい生地や資材を使うのかを、ビエンチャン特別市の商業産業局に提出していました。

(参考)縫製工場は年間生産計画書を作成しなければなりません。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00099.html

 しかし、数ヶ月前に法律が変わり、輸入許可を得るまでに、さらに2つのプロセスを得ることが必要になりました。

 1つは、通称FIMCと呼ばれる計画投資省の一部門の許可です。ここでは、商業産業局で許可を得た年間生産計画をもとに、HSコードごとに、生地や副資材をどれくらい輸入する予定なのかをまとめ、輸入の許可をもらいます。

 例えば、商品をポリ袋はラオス製のものを使えないのかなどが聞かれるなど、できるだけラオスで商品を購入するように改善を求められたりしました。もっとも、ポリ袋はとっても、ボタン付きのものやしばらくすると土に還るものはラオスでは手に入らないので、1つ1つラオス製のものを使えないことを説明していったりします。FIMCの職員だけでなく、私達もできるだけラオス製のものを使いたいのですが、なかなか手に入らないです。こんなやり取りもあり、けっこうここで時間がかかってしまいました。

※FIMC:Foreign Investment Management Committeeの頭文字をとったもので、日本語ではラオス国投資事業・対外経済協力委員会となります。

 もう1つは、財務省税関の許可です。ここでは、FIMCの許可を得た書類を元に輸入の許可申請を行います。

 ということで、今年からは、1.ビエンチャン特別市の商業産業局、2.計画投資省のFIMC、3.財務省税関の許可が必要になり、少し輸入許可を得るまでに今までより時間がかかるようになりました。

 現在は、無事にすべての書類を申請・許可を得ることができたので通常の輸入手続きをしていますが、これらの書類を申請中は一時輸入許可という形で生地や副資材を輸入していました。

 こんな感じで、CBC Laoに限らず、海外の縫製工場は、いろいろな法改正等に柔軟に対応しています!!



2018.08.13 10:00 | 固定リンク | ラオスの法律
ラオスでは、外国人もラオスの運転免許を取得できます。
2018.07.02
 ラオスに限らず、海外で働くときに場合によって必要なのが自動車の運転免許証です。縫製工場で仕事をしていても、運転手さんはいるものの、自分で運転して、洗い屋さんに行ったり、お客さんを迎えに行ったりする必要があることがあります。

 ラオスで自動車を運転するために、次の3つの運転免許証取得方法があります。

1.国際免許を日本で取得する。

2.日本の免許を使って、外国人用の免許を取得する
 費用は普通自動車で50,000kip、日本円で700円くらいで、期限はIDカード(外国人登録証?)の期限と一緒です。ただし、場合によっては、1年間の期限のときもあるようです。
※参考「海外ラオスで運転免許を作ってみよう。」
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00026.html


3.ラオスの運転免許を取得する。

 ラオス国内にほぼすべての外国人は、ほぼすべての人が「1.国際免許を日本で取得する」「2.日本の免許を使って、外国人用の免許を作る」で運転免許を取得し、自動車を運転しています。

 といっても、ラオスで働いていると1つ問題が生じる場合があります。例えば、「2.日本の免許を使って、外国人用の免許」を申請するときに、日本の運転免許の期限が切れている場合があります。日本の免許の更新時期に、ちょうど日本に戻る機会があれば良いですが、場合によっては、ラオスでの免許申請時に必要な日本の免許の期限が切れていることもあります。

 そんなときに活用できるのが、「3.ラオスの運転免許」を取得するです。

 早速、この「3.ラオスの運転免許を取得する」について、自動車学校に聞いてみたので紹介します。

 今回、外国人がラオスでラオス人と同じ運転免許証が取得できるか、聞いてみたのはThip Driving Schoolです。必要書類に労働許可証などが入っていることから、あくまでもラオスで働いている外国人向けです。

(参考)
※Thip Driving Schoolのホームページ
http://thipdriving.com/
※Face Bookのページ。ここから英語でメッセージを送ると、英語で返信がありました。
https://www.facebook.com/thipschool/

1.金額(すでに普通自動車を運転できる人)
1,550,000kip (日本円で22,000円くらい)

2.必要書類
・所属する企業からの免許取得依頼文書
 ※自動車学校にフォームがあるそうです。
・パスポートのコピー
・労働許可証のコピー
・IDカード(滞在許可証)のコピー
・3cm×4cmの写真5枚

3.講習時間
 4時間

 金額は、日本円で22,000円と、「2.日本の免許を使って外国人用の免許」を作成するに比べるとかなり高額です。しかし、日本へ帰国する時間であったり費用、それにラオスでラオス人用の運転免許を取ってみると体験料などを加味して考えると、妥当な値段と考えることもできるかもしれませんね。

 また、バイクの免許証を取得したい場合には、300,000kip(日本円で3400円くらい)かかるとのことです。

 この自動車学校のホームページには、外国人でラオスの免許を取得した人の写真が掲載されていました。興味のある方は、是非、Thip Driving Schoolに問い合わせてみてください!!

 
2018.07.02 10:00 | 固定リンク | ラオスの法律
ラオスの最低賃金があがります。
2018.04.30
 先週23日に首相府から、最低賃金の上がることが発表され、最低賃金が900,000kipから1,100,000kipに5月1日から上がることになりました。

 

 ラオスの最低賃金は、周りの国の最低賃金の上昇や物価の上昇などを鑑みて何年かに一度上がっています。ここ最近では、2012年に380,000kipから626,000kipへ、2015年に900,000kipに、そして、今年2018年に1,100,000kipに上がっています。

 この最低賃金の上昇は、国民には概ね喜ばれているようで、最低賃金があがる5月1日はちょうど「労働者の日」なので、「労働者の日のプレゼント」なんてタイトルをつけているニュース媒体もありました。

 それはさておき、真偽のほどは確かではありませんが、一番最初にこの最低賃金が発表されたのは「Support Prime Minister Thongloun Sisoulith」(「トンルンラオス国首相をサポートする
」)というFB(フェイスブック)のページだという話がありました。確かに、いろいろなメディアいされている最低賃金上昇を伝える書類の写真は、「Support Prime Minister Thongloun Sisoulith」の写真と一緒なので、そうなのかなあと思ってしまいます。また、書類の決裁の日付が4月23日になっていて、この「Support Prime Minister Thongloun Sisoulith」のページにアップされたにも4月23日だったりします。
※このブログの写真も、「Support Prime Minister Thongloun Sisoulith」からもらってきました。

 確かにラオス人はFBが好きなので、多くの国民に伝えるには、この「Support Prime Minister Thongloun Sisoulith」というページを利用するのがもっとも効率的な気がしたりします。現在のトンルン首相は、ラオス国民から人気もあり、多くの人がこのページをフォローしています。

 このページについては、ラオス研究者の山田紀彦さんが「ラオス人のFacebook使用方法と特徴」という記事で詳しく書いているので、興味がある方は是非ご覧になってください。

(参考URL)
https://ir.ide.go.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=49318&item_no=1&attribute_id=58&file_no=1&page_id=26&block_id=95

 もっとも1つ気になるのが、せっかく最低賃金が上がったのに、物価も一緒に上がって、最低賃金の上昇が帳消しになってしまうことです。まだ、最低賃金の上昇の発表から1週間経っていませんが、すでにバスの料金と、ガソリン代の値上げが通達されています。


 

 
2018.04.30 09:28 | 固定リンク | ラオスの法律

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