ラオス人に聞き返されると腹が立ちます。
2017.05.29
ラオス人とラオス語で会話していると、ラオス語の発音が悪かったり、文法が間違っていたりすることがあるので、「もう一度言ってください」と聞き返されることがあります。
ラオスの教科書では、「もう一度言ってください」は「イートゥヌン」です。ラオス語で「イーク」が「もう一度」、「トゥア」が「〜回」、「ヌン」が「1」で、「イーク・トゥア・ヌン(もう1回)」が短くなって「イートゥヌン」です。
でも、ラオス人の口からこの「イートゥヌン」を一度も聞いたことがありません。外国語を習っていると、教科書に乗っている表現が日常ではあまり使われないということは、よくあることといえばよくあることですね。
実際に、ラオス人と会話していると、どのように聞き返されるのかというと、、、
1.「メンニャンコ」
日本語では「何?」って感じです。そして、「メンニャンコ」ってなんかかわいい感じがしますよね。北部出身の人がよく使っているような気がします。ラオスでは、北部にラオスの昔の都であるルアンパバーンがあるので、北部方言が上品な感じがします。特に男の人が使うと、品の良い人だなと感じるのは私だけでしょうか。。。
2.「ワオ・マイ」
日本語で「もう1回言って」という感じです。ラオス人同士というより、外国人に使われる感じでしょうか。
3.「ワオ・ニャン」
日本語で「なんて言ったの?」という感じです。
4..「はっ」
これがもっともよく使われるような表現です。特に南部出身者ではこの「はっ」しか言わないような気がします。
そして、4..「はっ」という聞き返し方が、ラオスに来たばかりの日本人がかなり「イラッ」とする言い方です。こちらが一生懸命話しているのに、理解できないときには「はっ」と、日本の不良たちが言ってそうな感じで「はっ」と言ってくるのです。しかも、年下の人、子どもたちも、何の遠慮もなく「はっ」と言ってきます。本当に腹が立ちます。
しかし、この「はっ」という表現は、小学校の教科書にもでてくるスラングではない列記としたラオスの言葉であり、きちんとした聞き返し方です。もちろん年上の人にも、上司にも使ってもまったく問題ありません。ラオス人は、普通に目上の人などに「はっ」と言っています。(分かっていてもラオスに来て最初の頃は腹が立つのには変わりはありません!!)
ところで、ラオス人と話していると、ラオス人が日本人の言っていることが分からなくて聞き返すことがある以上に、日本人はラオス人の言っていることが分からなくて聞き返します。
最初はもちろん教科書で習った「イートゥヌン」と言います。でも、その表現を誰も使っていないのが分かってくると、女性では「メンニャンコ」を使う人もいますが、多くの人が結局はラオス人と同じように「はっ」と聞き返すようになります。短いですし、言いやすいです。
こんな風に自分自身もラオス人の言っていることがわからないときに「はっ」と聞き返すようになってくると、ラオス人に「はっ」と聞き返されても、「イラッ」とすることがなくなっていきます。
こうしてラオス文化を受容していく訳です☆
ラオス人といる時間が多くなると、日本人同士で会話していても、相手が言っていることがわからないときに「はっ」と言ってしまいそうになります。これは要注意です。
ラオスの教科書では、「もう一度言ってください」は「イートゥヌン」です。ラオス語で「イーク」が「もう一度」、「トゥア」が「〜回」、「ヌン」が「1」で、「イーク・トゥア・ヌン(もう1回)」が短くなって「イートゥヌン」です。
でも、ラオス人の口からこの「イートゥヌン」を一度も聞いたことがありません。外国語を習っていると、教科書に乗っている表現が日常ではあまり使われないということは、よくあることといえばよくあることですね。
実際に、ラオス人と会話していると、どのように聞き返されるのかというと、、、
1.「メンニャンコ」
日本語では「何?」って感じです。そして、「メンニャンコ」ってなんかかわいい感じがしますよね。北部出身の人がよく使っているような気がします。ラオスでは、北部にラオスの昔の都であるルアンパバーンがあるので、北部方言が上品な感じがします。特に男の人が使うと、品の良い人だなと感じるのは私だけでしょうか。。。
2.「ワオ・マイ」
日本語で「もう1回言って」という感じです。ラオス人同士というより、外国人に使われる感じでしょうか。
3.「ワオ・ニャン」
日本語で「なんて言ったの?」という感じです。
4..「はっ」
これがもっともよく使われるような表現です。特に南部出身者ではこの「はっ」しか言わないような気がします。
そして、4..「はっ」という聞き返し方が、ラオスに来たばかりの日本人がかなり「イラッ」とする言い方です。こちらが一生懸命話しているのに、理解できないときには「はっ」と、日本の不良たちが言ってそうな感じで「はっ」と言ってくるのです。しかも、年下の人、子どもたちも、何の遠慮もなく「はっ」と言ってきます。本当に腹が立ちます。
しかし、この「はっ」という表現は、小学校の教科書にもでてくるスラングではない列記としたラオスの言葉であり、きちんとした聞き返し方です。もちろん年上の人にも、上司にも使ってもまったく問題ありません。ラオス人は、普通に目上の人などに「はっ」と言っています。(分かっていてもラオスに来て最初の頃は腹が立つのには変わりはありません!!)
ところで、ラオス人と話していると、ラオス人が日本人の言っていることが分からなくて聞き返すことがある以上に、日本人はラオス人の言っていることが分からなくて聞き返します。
最初はもちろん教科書で習った「イートゥヌン」と言います。でも、その表現を誰も使っていないのが分かってくると、女性では「メンニャンコ」を使う人もいますが、多くの人が結局はラオス人と同じように「はっ」と聞き返すようになります。短いですし、言いやすいです。
こんな風に自分自身もラオス人の言っていることがわからないときに「はっ」と聞き返すようになってくると、ラオス人に「はっ」と聞き返されても、「イラッ」とすることがなくなっていきます。
こうしてラオス文化を受容していく訳です☆
ラオス人といる時間が多くなると、日本人同士で会話していても、相手が言っていることがわからないときに「はっ」と言ってしまいそうになります。これは要注意です。
ラオスからタイへは混載のトラックで商品を運びます。
2017.05.25
ラオスから日本への商品を出荷するときには、タイを経由することになります。ラオスは海に面していない内陸国なので、まず陸路でタイで経由してバンコクの港まで行き、そこから船で商品を日本へ輸送しなければなりません。
ラオス・ヴィエンチャンからタイ・バンコク港までの輸送では、混載のトラックを使っています。大きな製造業の企業では、コンテナにその企業の荷物だけを載せて運ぶこともできます。しかし、CBC Laoのように小さな縫製工場では、とてもコンテナを一杯にするだけの商品を輸出することはできません。そこで、タイ・バンコク港までの輸送では、混載のトラック(1台のトラックに複数の企業の荷物が一緒に載る)のトラックを利用しています。
そのときにタイの運送会社に払うお金は、混載のトラックで13立方メートルまでは10,000バーツぐらい(32,000円くらい)、それを超えると15,000バーツぐらい(49,000円ぐらい)です。大きめのダンボールが1つあたり0.1立方メートルなので、13立方メートルというと大体ダンボールが130箱分になります。出荷するときにダンボールが10箱でも、100箱でも運送料金は変わらないので、できるだけたくさん一度に出荷できると嬉しいです。日本への出荷時には、この他に通関費用として、およそ5,000バーツぐらい(16,000円くらい)かかります。
ラオスからタイの港までの送料は、例えば商品が全部男性用パンツだとすると、1つのダンボールに40枚くらい入るので、出荷枚数が1000枚だとダンボールが25箱で1枚あたり15バーツ(50円くらい)、出荷枚数が4000枚だとダンボールが100箱で1枚あたり4バーツくらい(13円くらい)になります。パンツを1,000枚出荷するのと、4,000枚するのとでは、37円くらいコストに差がでてきます。たった37円と思われる方もいるかもしれませんが、縫製工場にとっては、かなり大きな差です。(通常、CBC Laoで、バンコク港までのトラック代を負担しています。)
海外で縫製をするときに沿岸国であれば上に書いた港まで費用はかなり安くなるので、内陸国のラオスで縫製する場合にはちょっと不利になります。(さらに生地や副資材を輸入するときもコストがかかっています。)
(参考)バンコクからヴィエンチャンまでの貨物輸送は
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00035.html
ちなみにラオスから日本へ向けて、商品を輸出するときは、タイ国内は保税運送で運ばれます。商品がラオスから日本に向けて輸出される時に、タイを経由することになりますが、タイに商品が入るときには輸出入の手続きは必要ありません。その代わり、ラオスでトラックに荷物を載せてから、タイ・バンコク港の保税倉庫までトラックの扉を開けることはできません。(途中で、こっそりトラックの扉を開けて、荷物をだしたとすれば、それは密輸ということなります。)
通関業者さん、あるいは日本の税関によっては、タイで保税輸送されていることの証明(タイ荷物がはいるときに輸出入の手続きをしていない証明)をするときに、商品がタイに入る時に交付されるIn Transit Entryの書類の提出が求められるときがあります。
こんな感じで、海外の縫製工場は輸出企業でもあります。
ラオス・ヴィエンチャンからタイ・バンコク港までの輸送では、混載のトラックを使っています。大きな製造業の企業では、コンテナにその企業の荷物だけを載せて運ぶこともできます。しかし、CBC Laoのように小さな縫製工場では、とてもコンテナを一杯にするだけの商品を輸出することはできません。そこで、タイ・バンコク港までの輸送では、混載のトラック(1台のトラックに複数の企業の荷物が一緒に載る)のトラックを利用しています。
そのときにタイの運送会社に払うお金は、混載のトラックで13立方メートルまでは10,000バーツぐらい(32,000円くらい)、それを超えると15,000バーツぐらい(49,000円ぐらい)です。大きめのダンボールが1つあたり0.1立方メートルなので、13立方メートルというと大体ダンボールが130箱分になります。出荷するときにダンボールが10箱でも、100箱でも運送料金は変わらないので、できるだけたくさん一度に出荷できると嬉しいです。日本への出荷時には、この他に通関費用として、およそ5,000バーツぐらい(16,000円くらい)かかります。
ラオスからタイの港までの送料は、例えば商品が全部男性用パンツだとすると、1つのダンボールに40枚くらい入るので、出荷枚数が1000枚だとダンボールが25箱で1枚あたり15バーツ(50円くらい)、出荷枚数が4000枚だとダンボールが100箱で1枚あたり4バーツくらい(13円くらい)になります。パンツを1,000枚出荷するのと、4,000枚するのとでは、37円くらいコストに差がでてきます。たった37円と思われる方もいるかもしれませんが、縫製工場にとっては、かなり大きな差です。(通常、CBC Laoで、バンコク港までのトラック代を負担しています。)
海外で縫製をするときに沿岸国であれば上に書いた港まで費用はかなり安くなるので、内陸国のラオスで縫製する場合にはちょっと不利になります。(さらに生地や副資材を輸入するときもコストがかかっています。)
(参考)バンコクからヴィエンチャンまでの貨物輸送は
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00035.html
ちなみにラオスから日本へ向けて、商品を輸出するときは、タイ国内は保税運送で運ばれます。商品がラオスから日本に向けて輸出される時に、タイを経由することになりますが、タイに商品が入るときには輸出入の手続きは必要ありません。その代わり、ラオスでトラックに荷物を載せてから、タイ・バンコク港の保税倉庫までトラックの扉を開けることはできません。(途中で、こっそりトラックの扉を開けて、荷物をだしたとすれば、それは密輸ということなります。)
通関業者さん、あるいは日本の税関によっては、タイで保税輸送されていることの証明(タイ荷物がはいるときに輸出入の手続きをしていない証明)をするときに、商品がタイに入る時に交付されるIn Transit Entryの書類の提出が求められるときがあります。
こんな感じで、海外の縫製工場は輸出企業でもあります。
海外縫製工場前の行商人は大繁盛中です。②
2017.05.22
先日の縫製工場前の行商人たちを紹介しましたが、まだまだいろいろな方が縫製工場前に行商に来ているのでその続編ということで紹介します。縫製工場の職員に売りに毎日誰か彼かが来ています。よく来る人も人も、たまにしか来ない人もいます。今日は、どちらかというと、たまにしか来ない人たちを紹介します。
(参考)海外縫製工場前の行商人は大繁盛中です。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00049.html
まずはスクーターで、田んぼで取れた小魚を売りに来ていた方です。養殖ではなく、自然の中で取れた魚は、ラオス人の中でパー・タンマサート(天然の魚)として喜ばれます。ということで、この魚が売りにきたときには、あっという間に人だかりができて、あっという間に売り切れていました。
小魚はこんな感じです。このような小さな小魚は焼いて食べることもできますが、チェオと呼ばれるラオスのふりかけ(?)作りに使われることも多いです。この小魚を焼いて、すり鉢で潰して、醤油やライム、唐辛子などを加えて味を整えていきます。ラオスの主食であるもち米との相性は抜群です。ラオス人は皆かなりこだわりをもって作っていて、それぞれの家庭に家庭の味があります。
次もまた、スクーターで売りに来た方です。この方は、バナナと紫芋を挙げたお菓子を売りに来てくれました。小さな袋は1,000kip(14円くらい)です。そして、その小さな袋が12袋で、10,000kip(140円くらい)です。
1人が買ったら、「私も買おうかしら」という感じでしょうか。誰かが買ったら、自分も欲しくなるのは万国共通ですね☆
私も、下の紫芋を12個くらいひと束をまとめて買いました。ラオス人は、バナナの方が好きな人が多いですが、私は紫芋をおすすめします!!
カオトンとよばれるもち米の料理を売りにきた方もいました。
こんな感じです。日本のちまきのイメージです。このちまきのような料理には、もち米と一緒にバナナを蒸したものと、豚肉と蒸したものがあります。今回売りに来ていたのは、豚肉を蒸したものです。お寺の行事があるときには、このカオトンと呼ばれるちまきのような料理を作り、お坊さんにたべていただくことも多いです。
アイスクリーム屋さんです。自家製のアイスクリームと市販のタイ製のアイスクリームの2種類を売っています。
多くの人は、自家製のアイスクリームを選んでいました。味は、ココナッツ味で、甘みは強いですが、さっぱりして、ラオスの35度以上にある気候の中で食べるととても美味しいです。
こんな感じのアイスクリームで、4,000kip(60円くらい)です。この日は暑かったので、本当にたくさんの職員がアイスを買い求めていました。
こんな感じで、いろいろな方が海外の縫製工場にはものを売りにきます。昼休憩に入る時、仕事が終わったときには、一度にたくさんの人がでてくるの行商人たちにとっては、良いビジネス・チャンスのようです。
(参考)海外縫製工場前の行商人は大繁盛中です。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00049.html
まずはスクーターで、田んぼで取れた小魚を売りに来ていた方です。養殖ではなく、自然の中で取れた魚は、ラオス人の中でパー・タンマサート(天然の魚)として喜ばれます。ということで、この魚が売りにきたときには、あっという間に人だかりができて、あっという間に売り切れていました。
小魚はこんな感じです。このような小さな小魚は焼いて食べることもできますが、チェオと呼ばれるラオスのふりかけ(?)作りに使われることも多いです。この小魚を焼いて、すり鉢で潰して、醤油やライム、唐辛子などを加えて味を整えていきます。ラオスの主食であるもち米との相性は抜群です。ラオス人は皆かなりこだわりをもって作っていて、それぞれの家庭に家庭の味があります。
次もまた、スクーターで売りに来た方です。この方は、バナナと紫芋を挙げたお菓子を売りに来てくれました。小さな袋は1,000kip(14円くらい)です。そして、その小さな袋が12袋で、10,000kip(140円くらい)です。
1人が買ったら、「私も買おうかしら」という感じでしょうか。誰かが買ったら、自分も欲しくなるのは万国共通ですね☆
私も、下の紫芋を12個くらいひと束をまとめて買いました。ラオス人は、バナナの方が好きな人が多いですが、私は紫芋をおすすめします!!
カオトンとよばれるもち米の料理を売りにきた方もいました。
こんな感じです。日本のちまきのイメージです。このちまきのような料理には、もち米と一緒にバナナを蒸したものと、豚肉と蒸したものがあります。今回売りに来ていたのは、豚肉を蒸したものです。お寺の行事があるときには、このカオトンと呼ばれるちまきのような料理を作り、お坊さんにたべていただくことも多いです。
アイスクリーム屋さんです。自家製のアイスクリームと市販のタイ製のアイスクリームの2種類を売っています。
多くの人は、自家製のアイスクリームを選んでいました。味は、ココナッツ味で、甘みは強いですが、さっぱりして、ラオスの35度以上にある気候の中で食べるととても美味しいです。
こんな感じのアイスクリームで、4,000kip(60円くらい)です。この日は暑かったので、本当にたくさんの職員がアイスを買い求めていました。
こんな感じで、いろいろな方が海外の縫製工場にはものを売りにきます。昼休憩に入る時、仕事が終わったときには、一度にたくさんの人がでてくるの行商人たちにとっては、良いビジネス・チャンスのようです。
ラオス人は一人称で「お兄さん」を使います。
2017.05.18
日本語で会話する時、自分自身のこは「わたし」「わたくし」「おれ」「ぼく」などがあります。ラオス語でも、日本語の「わたし」などに対応する言葉として「コイ」「カーパチャオ」などがあります。
でも、ラオス語で「私」を指す「コイ」っていうのは、年齢の異なる人との会話では使われなかったりします。
年下の人と話すときには、日本語でいえば自分自身のこと「お兄さんは・・・」「お姉さんは・・・」というように言います。逆に、年上の人と話すときには、自分自身のことは「弟は・・・」「妹は・・・」というように使います。
ラオス語では「お兄さん⇒アーイ」「お姉さん⇒ウアイ」「弟と妹など年下の人⇒ノン」と言います。なので、年下の人と話すときには、「アーイ(兄)は・・・」「ウアイ(姉)は・・・」のように会話をすることが多いです。ある意味、ここで上下関係がはっきりします。
しかし、どうも私だけでなく日本人は一般的に、年下の人と話すときに、一人称に「アーイ(兄)」「ウアイ(姉)」を使うのが苦手です。何か物凄く上から目線な感じがして、なじめないです。なので、多くの日本人は、年下と話すときでも、「コイ(私)」をいつも使っている人がほとんどなような気がします。
※年上の人を話しかけるときに、日本語でいう「◯◯さん」の意味で「アーイ・◯◯」「ウアイ・◯◯」と使い時もあります。こちらも使い方は、日本人でも普通に使っています。
縫製工場の職員の中には、10歳以上離れた年下の職員もたくさんいます。その場合には、自分自身のことを「アーイ(兄は)・・・」と会話するのが普通というか、ラオス語の文脈では適切なときがあったります。特に、その人のために何かするときは、ラオス人なら間違いなく「アーイ(兄)は、〜してあげるよ」みたいな言い方になります。しかし、日本人は、うまくその部分にできないというか、馴染むのが難しいのではないしょうか。
この点で、タイ人職員は、完璧ですね。タイ語で年上のお兄さんあるいはお姉さんという意味で「ピー」という単語があります。これを名前の前につけます。「チャリー」という名前の人では、「ピー・チャリー」、「ジョン」という名前の人は「ピー・ジョン」みたいな感じです。タイ人職員が、年下のラオス人職員と話すときには、チャリーさんは「ピー・チャリーは・・・。」、ジョンさんは「ピー・ジョンは、・・・。」というように自分の名前の前に「ピー」をつけて話し始めます。こういう部分でも、ラオスとタイは、言語だけでなく、文化的にも近いなと感じます。
また、日本語の「あなた」の意味で「チャオ」があります。しかし、年下と人と話すときには、「チャオ(あなた)」ではなく、年下の人を意味する「ノン」を変わりに使うこともあります。これも日本人では使うのを苦手とする人が多いような気がします(飲食店で若い従業員に反しかけるときには普通に使いますが)。年下であっても、相手に向かって「ノン(年下)、◯◯してちょうだい」とは工場内ではなかなか言いにくいです。
海外の縫製工場では、こんな風にちょっとしたこともいろいろ考えながら仕事をしていたりします。
でも、ラオス語で「私」を指す「コイ」っていうのは、年齢の異なる人との会話では使われなかったりします。
年下の人と話すときには、日本語でいえば自分自身のこと「お兄さんは・・・」「お姉さんは・・・」というように言います。逆に、年上の人と話すときには、自分自身のことは「弟は・・・」「妹は・・・」というように使います。
ラオス語では「お兄さん⇒アーイ」「お姉さん⇒ウアイ」「弟と妹など年下の人⇒ノン」と言います。なので、年下の人と話すときには、「アーイ(兄)は・・・」「ウアイ(姉)は・・・」のように会話をすることが多いです。ある意味、ここで上下関係がはっきりします。
しかし、どうも私だけでなく日本人は一般的に、年下の人と話すときに、一人称に「アーイ(兄)」「ウアイ(姉)」を使うのが苦手です。何か物凄く上から目線な感じがして、なじめないです。なので、多くの日本人は、年下と話すときでも、「コイ(私)」をいつも使っている人がほとんどなような気がします。
※年上の人を話しかけるときに、日本語でいう「◯◯さん」の意味で「アーイ・◯◯」「ウアイ・◯◯」と使い時もあります。こちらも使い方は、日本人でも普通に使っています。
縫製工場の職員の中には、10歳以上離れた年下の職員もたくさんいます。その場合には、自分自身のことを「アーイ(兄は)・・・」と会話するのが普通というか、ラオス語の文脈では適切なときがあったります。特に、その人のために何かするときは、ラオス人なら間違いなく「アーイ(兄)は、〜してあげるよ」みたいな言い方になります。しかし、日本人は、うまくその部分にできないというか、馴染むのが難しいのではないしょうか。
この点で、タイ人職員は、完璧ですね。タイ語で年上のお兄さんあるいはお姉さんという意味で「ピー」という単語があります。これを名前の前につけます。「チャリー」という名前の人では、「ピー・チャリー」、「ジョン」という名前の人は「ピー・ジョン」みたいな感じです。タイ人職員が、年下のラオス人職員と話すときには、チャリーさんは「ピー・チャリーは・・・。」、ジョンさんは「ピー・ジョンは、・・・。」というように自分の名前の前に「ピー」をつけて話し始めます。こういう部分でも、ラオスとタイは、言語だけでなく、文化的にも近いなと感じます。
また、日本語の「あなた」の意味で「チャオ」があります。しかし、年下と人と話すときには、「チャオ(あなた)」ではなく、年下の人を意味する「ノン」を変わりに使うこともあります。これも日本人では使うのを苦手とする人が多いような気がします(飲食店で若い従業員に反しかけるときには普通に使いますが)。年下であっても、相手に向かって「ノン(年下)、◯◯してちょうだい」とは工場内ではなかなか言いにくいです。
海外の縫製工場では、こんな風にちょっとしたこともいろいろ考えながら仕事をしていたりします。
ブリーチ(洗い加工)っていっても濃さはいろいろです。
2017.05.15
いろいろな種類のある洗い加工の中でも、ブリーチ加工は、デニムの商品を作る時にもっともよく使われる加工の一つです。ブリーチ加工は、その名前の通り、生地の色を落とす加工なのですが、その色をどれだけ落とすかによって雰囲気が大きく変わります。なので、アパレル会社さんから、サンプルを作る時に、ブリーチ加工をしてくださいと頼まれたときには、一緒にどれくらいの濃さが良いのかがわかる色サンプルが一緒に送られてきたり、それがない場合にはサンプルの縫製前にブリーチ加工をした色サンプルをアパレル会社に送ったりしてお互いで色の確認をしっかりします。
(参考)洗い加工で質感が大きく変わります。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00014.html
(参考)洗い加工の現場、洗い屋さんってどんなところ
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00034.html
実際にどれくらい色が違うのかというと、下のヒッコリーの写真を見てください。
左が、もともとブリーチする前のヒッコリーの生地です。そして、真ん中が弱めのブリーチ加工をしたもの、右が強めのブリーチ加工をしたものです。このようにブリーチ加工と一言でいっても、かなり色合いに違いがあるので、私達が、洗い屋さんにブリーチ加工を頼むときも、これくらいの色でという写真や過去のサンプルなどを一緒に渡さなければなりません。ただ口頭で、弱めのブリーチ加工で、強めのブリーチ加工といっても、なかなかお互いの思っている色を一致させることは難しいです。
ちなみにブラックデニムを染めると、グレーっぽい色になります。なかなか使うのにはセンスが必要な難しい色です。少し分かりにくいですが左側が洗い加工前の色(ワンウォッシュしています)で、右が洗い加工後の色です。
また、このブリーチ加工と一緒に、行われることが多いのが、オーバーダイ加工です。ブリーチ加工した商品に、さらに染めていくことで、ヴィンテージ感がでてきます。下の写真では、左がブリーチ加工をした上でオーバーダイ加工をしたもの、右がブリーチ加工だけのものです。左の生地が、少し茶色っぽくなっているのが分かります。
上の写真はかなりしっかり染めていますが、下の写真のようにほんの少しの色を染めることもできます。ブリーチ加工をしたの後にオーバーダイ加工をしたもの、右がブリーチ加工だけのものです。
デニムはカジュアルでもっともよく使われる素材の1つですが、こんな風に洗い加工1つで大きく雰囲気が変わるのが面白い素材です。
(参考)洗い加工で質感が大きく変わります。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00014.html
(参考)洗い加工の現場、洗い屋さんってどんなところ
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00034.html
実際にどれくらい色が違うのかというと、下のヒッコリーの写真を見てください。
左が、もともとブリーチする前のヒッコリーの生地です。そして、真ん中が弱めのブリーチ加工をしたもの、右が強めのブリーチ加工をしたものです。このようにブリーチ加工と一言でいっても、かなり色合いに違いがあるので、私達が、洗い屋さんにブリーチ加工を頼むときも、これくらいの色でという写真や過去のサンプルなどを一緒に渡さなければなりません。ただ口頭で、弱めのブリーチ加工で、強めのブリーチ加工といっても、なかなかお互いの思っている色を一致させることは難しいです。
ちなみにブラックデニムを染めると、グレーっぽい色になります。なかなか使うのにはセンスが必要な難しい色です。少し分かりにくいですが左側が洗い加工前の色(ワンウォッシュしています)で、右が洗い加工後の色です。
また、このブリーチ加工と一緒に、行われることが多いのが、オーバーダイ加工です。ブリーチ加工した商品に、さらに染めていくことで、ヴィンテージ感がでてきます。下の写真では、左がブリーチ加工をした上でオーバーダイ加工をしたもの、右がブリーチ加工だけのものです。左の生地が、少し茶色っぽくなっているのが分かります。
上の写真はかなりしっかり染めていますが、下の写真のようにほんの少しの色を染めることもできます。ブリーチ加工をしたの後にオーバーダイ加工をしたもの、右がブリーチ加工だけのものです。
デニムはカジュアルでもっともよく使われる素材の1つですが、こんな風に洗い加工1つで大きく雰囲気が変わるのが面白い素材です。