海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場

CREATIVE BUSINESS CORP., (LAO) LTD.





ラオスではまだまだ学校に通うのが大変です。
2018.02.26
 職員と話しているときには、前後の会話は忘れましたが、次のような言葉がありました。

 「◯◯は、高校卒業してるから高学歴だよね。」

 日本では、9割以上が高校へ進学して、大部分が卒業をしています。さらにその半分以上が、大学や専門学校等に進学しています。このことを考えれば日本人的な感覚では、高校卒業しても高学歴ってことはありません。

 しかし、日本の外務省の資料によれば、ラオスにおける中学校の入学率は54.8パーセント、高校の入学率は34.4パーセントということです。しかも、ラオスの落第率は、日本よりもずっと高いことを考えれば、高校を卒業できるのは、3分の1を下回ることが予想されます。

(外務省参考URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/01asia/infoC12100.html)

 ラオスでは、小学校から落第があったり、(特に中学から)近くに学校がなかったり、あるいは経済的な理由から、学校に通い続けるということが日本に比べてずっと大変です。勉強し続けたいという意欲があり、また能力があったとしても、その置かれた環境から学び続けることができないという人がまだまだたくさんいます。

 しかし、このような進学率にも関わらず、企業などへの就職のとき、特にヴィエンチャン特別市などの都市部では、最低でも高校卒業の資格が求められていることがとても多いのが現実であったりします。公務員や会計などのオフィススタッフなどはもちろんのこと、コンビニ店員やスーパーマーケットの店員でも高校卒業の資格を求められることが多いです。高校を卒業している人数が少ないにも関わらず、何らかの企業に就職しようとすると、高校卒業の資格が求められることが多いです。

 そういう意味で、CBC Laoを含めラオスの縫製工場は、高校卒業してない人々の就職の受け皿となっている面があります。このことは、タイやベトナム、ミャンマー、ベトナムなど、海外の縫製工場はどこでも同じではないしょうか。 

 縫製工場の職員を見てみても、小学校卒の職員、高校中退の職員がいます。もっとも、縫製の仕事で重要なのは、学歴よりも丁寧な仕事、手先の器用さなどです。多くの職員が、小さなころから、日々の生活の中で裁縫のようなことを行っているため、縫製はとても丁寧で、綺麗です。また、学歴はなくとも、いろいろなものが日本ほど揃っていない環境で育っているため、身近にあるものを自分たちで直したり、改造したりしているという面もあります。

 最初に戻りますが、こういうラオスや縫製工場の現状があるので、最初に書いたフレーズ「◯◯は、高校卒業してるから高学歴だよね」という会話が、出てきます。


※下は、日本の外務省によるラオスの教育データです。


 
2018.02.26 09:55 | 固定リンク | 縫製工場の日常
ラオスの「国際的」正月は、通常通りです。
2018.01.08
 あけましておめでとうござます。今年もよろしくお願いいたします。

 と言っても、ラオスにいるとまったく新年を迎えたという感じがありません。ラオスにとって、正月とは、毎年4月のもっとも暑い時期に迎えるラオス正月のことを言います。4月に入ると、正月までまだ少しあるというのに、大きな音楽をかけながら、宴会する人々がたくさんでてきます。そういうのを肌に感じながら、もうそろそろラオス正月だなというのを感じることができます。
 
 ちなみに、ラオスでは、西洋の暦の1月1日にあたる正月を「国際的な正月」(ラオス語で「ピーマイサコン」)と呼び、4月に行われるラオスの正月をラオス正月(ラオス語で「ピーマイラオ」)と呼んで区別しています。「ピー」は「年」、「マイ」は「新しい」、「サコン」は「国際的」、「ラオ」は「ラオス」です。

 あえて、「国際的」正月をほとんど祝わないラオスで、新年を迎えることを感じさせることはいえば、、、

・一応、「年越しはどう過ごすの?」と会話が増えます。大体、若い人はお酒を飲んで騒いで、少し年齢が高くなると、普通にいつも通り寝ています。
 ※ラオスで、新年を迎えることを「カオダオ」をいいます。

・若者たちのために、街の中心部で年越しイベントが行われます。メコン川沿いと文化会館という建物の前で、特設ステージが組まれ、コンサートが開かれます。また、バンドを呼ぶことのできるレストランでも年越しイベントがあったりします。でも、参加者は、若者だけかも。。。
※下の写真は、一昨年のGo Dunkというレストランの年越しイベントのライブの様子です。ここ2,3年、おしゃれなレストランも増えています。


・新年のカレンダーが、銀行や企業などから配布されます。やはりこの点は、全世界共通ですね。ラオス暦の一年は、4月のラオス正月から始まるといっても、カレンダーは西暦のカレンダーを使います。

・若者の一部が、爆竹を鳴らしたり、花火を打ち上げたりする。

 移譲な感じで、西暦の年越しと新年は若者が楽しむ行事であって、ラオス全体としては、ほとんどのことが通常通りです。元旦から、多くのレストランが開いていて、多少閉まっている店はあるものの市場もいつも通り開いています。(ピーマイラオのときには、ほとんどのレストランと市場のお店がしまります。)CBC Laoは1月3日が仕事始めでしたが、学校や官公庁は1月2日も通常通り始まります。

 もっとも、世界的に見れば1月2日から仕事なのが普通かもしれないです。1月2日に、中国の付属屋さんから、発注していた付属の準備ができたと連絡ありました。(中国やベトナムの正月は、旧暦を使っているので、来月ですね。)

 CBC Laoは、今年も全力で、誠心誠意仕事に取り組んでいきます。今年も何卒よろしくお願いいたします!!
2018.01.08 09:55 | 固定リンク | 縫製工場の日常
海外縫製工場は何でも修理します。門を塗り直しました。
2017.11.20
 先日、裁断場の男性陣が中心になって入り口の門を補強し、色を塗り直しました。裁断場の男性陣は、裁断の仕事だけでなく、縫製工場の環境整備にいつも大活躍です!!

 まずは、補強のために、下の写真のような縦に棒を、左右に一本ずつ加えました。最初に地面に、インパクトで穴を開け、そこに鉄の棒を刺し、それから写真にあるような四角い鉄の棒を立て、溶接します。日本人で、ここまでできる人はなかなかいませんが、ラオス人の多くは、溶接まで器用にこなせる人がたくさんいます。



 その後、デコボコをグラインダーや金属のブラシで表面のデコボコを取っていきます。ペンキに塗ったときに、できるだけ平らにした方が、見栄えが良いです。



 その間、塗料にシンナーを入れて、薄めて、塗料の準備をします。



 最後に、塗料を塗って完成です。ラオスは暑いので、あっという間に容器の中の塗料が乾燥していくので、急いで塗っていきます。その変わり、塗り終わった後も、すぐに乾くのでそこは良いところでもあります。



 

 こんな感じで、とても綺麗になりました。門に色を塗り直すだけで、縫製工場の工場の入口の雰囲気がぐっと引き締まりました。



 縫製工場も、年月が経つとともに、少しずつ傷んだでくるところがでてきます。そんなところを、時間を見つけて少しずつ補修・修繕しています。
2017.11.20 09:55 | 固定リンク | 縫製工場の日常
ホームページ開設1周年を迎えました!!
2017.10.12
 2016年10月8日にホームページを開設したので、ちょうど今週ホームページ開設を1周年を迎えました。

 ホームページは、次の3つのことを目標に作りました。

1.1つの営業ツールとして、CBC Laoのことを知ってもらい、オーダーにつなげること。
2.なかなか情報のない海外の縫製工場のことを、伝えること。
3.せっかくラオスという国にあるので、縫製工場の日常を通して、ラオスの社会・文化を伝えること。

 ホームページには、工場内の様子等が分かる写真を多く使い、また、祝日が重ならない限り、週2回ずつ、縫製のこと、縫製工場のこと、ラオスの文化・社会のことをブログに書いてきました。

 アクセス数はまだまだ少ないですが、海外の縫製工場やそれを取り囲んでいる社会や文化のことは、それなりに伝えることができているのではないかと思います。私が探した限り、海外の縫製工場のことが分かるようなホームページは、まだまだ少ないようなので、小さなことでも伝える意味があると感じています。

 これからも上の3つの目標に向かって、少しずつホームページを充実させて行きたいと思います。また、何かにホームページがgoogleに認めてもらうためには、最低1年は経っていないといけないというように読んだので、ホームページ開設1年でスタート地点に立ったと思い、初志を大切にしてながらホームページ運営に取り組んでいきます!!

 ただ、ブログの週に2回更新はきつくなってきたので、ひとまず週1回の月曜更新にしていきます。(書くネタなくなってきました。)

 これからもよろしくお願いいたします!!
2017.10.12 10:00 | 固定リンク | 縫製工場の日常
海外縫製工場はなんでも修理します。トラック編。
2017.09.21
 海外縫製工場は、いろいろと自分たちで修理してしまいます。今回は、工場のトラックの屋根(ビニールシート)からの雨漏りを直しました。

 このトラックは、職員の送迎に使ったり、生地などの資材を、タイとの国境や空港に取りにいったりするときに、毎日使っています。また、現在、ラオスは雨季で、毎日雨が降っていて、すぐにでも修理する必要がありました。そこで、この屋根の雨漏りを直すべく、裁断場の男性陣が修理に取り掛かりました。

 こんな感じでまずはトラックの上に皆で登ります。
 

 次に、黒のシリコン(?)を埋めていきます。


 さらに別な青のシリコン(?)を重ねていき、下の写真のようになって完成です!!


 今回の修理はそんなに難しくもなく、あっという間に終わってしまいましたが、こんな感じでできることはなんでも自分たちで直しています。

 日本であれば、どこか近くに店に行ったり、インターネットで探したらすぐに買ってこれるようなものでも、ラオスではなかなか手に入らなかったりするので、いろいろなものを「修理する力」が必要となってきます。この点、ラオス人職員は本当に器用です!!
2017.09.21 12:30 | 固定リンク | 縫製工場の日常

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