海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場

CREATIVE BUSINESS CORP., (LAO) LTD.





ラオス語で喉が痛いと首が痛いは同じです。
2018.11.05
 ラオス語では、喉が痛いと首が痛いが同じです。

 ラオス人職員と話していて、ある職員が「チェップ・コー」と言いました。ラオス語で「チェップ」は「痛い」、「コー」は首の部分全体を言います。なので、「チェップ・コー」で「首の部分が痛い」という意味になります。

 もっとも、大体「チェップ・コー」というと、十中八九「喉がいたい」を意味します。そこで、「チェップ・コー」と言っていた職員に、「風邪を引いたの?」と聞くと、「寝違えた」との答えがありました。

 そこで、何年もラオスにいながら、ラオス語では、「喉がいたい」と「首がいたい」が同じ「チェップ・コー」であることに気づききました。

 そこで、ラオス職員に、「喉がいたい」と「首がいたい」をどのように使い分けるかと聞くと、、、

「喉がいたい」は、風邪を引いて「チェップ・コー」
「首がいたい」は、例えば、枕から頭が落ちて寝違えて「チェップ・コー」

と言えば、わかるとのことでした。話の前後などをしっかり聞けば分かるということですね。

 日本人は、「喉が痛い」と「首が痛い」は、単語そのものが違うので、頭でも理解できても、とても不思議な感じがします。(日本語との外国語の言葉の使い方の違いが、言語学習の面白さだったりしますか。。。)

 どうでも良いことですが、ラオス人が宴会等がお酒を飲みたくないときに使う単語が「チェップ・コー」です。「喉が痛いから飲めないんだ」と行って、お酒を飲まないことを宣言します。但し、本当に喉がいたい場合は、少ないようでただ単にお酒を控えたいときには「チェップ・コー」というと、飲まなくて住むのである意味魔法の言葉のようなものです。その証拠に、少し前まで大声で話していた人が、突然お酒の席になると突然「チェップ・コー」になり、人によっては突然わざとらしくガラガラ声になります。
2018.11.05 10:00 | 固定リンク | ラオス語
ラオスで親しみのこめて使う敬称「バック」と「イ」
2017.12.11
 日本語では、相手の年齢、立場、関係などによって、呼び捨てにしたり、「さん」「ちゃん」「君」「先生」をつけたり、「課長」「社長」のように役職で呼んだりします。ラオス語の方が呼び捨てで呼んでよい範囲が日本語とくらべてずっと広いですが、同じように名前に敬称をいろいろつけて呼びのはラオス語も日本語を一緒にです。

 日本語は、名前の後に「さん」などとつけますが、ラオス語では名前の前にいろいろつけて呼びます。例えば、次のような感じです。

・ウアイ◯◯:◯◯お姉さん
 ※自分の姉は呼び捨てにするので、これは年上の女性を呼ぶときに使います。

・アーイ◯◯:◯◯お兄さん
  ※自分の姉は呼び捨てにするので、これは年上の女性を呼ぶときに使います。

・アーチャン◯◯:◯◯先生
 ※学校の先生の他に、お坊さんにも使います。

・フアナー◯◯:◯◯課長【部長・社長など】
 ※役所や企業の役職の高い人に対して使います。

 上がよく使うものです。ラオス語では、基本的に年上や立場が上の人に向かってしか、日本語でいうところの「◯◯さん」のような敬称を使いません。

 ただ、その基本から外れるのが敬称があって、それが今回のブログのタイトルにある「バック」と「イ」です。

 この「バック」と「イ」は、かなり親しい年下の人を呼ぶのに使います。但し、「かなり親しい」がどれくらい親しいかを理解するのはとても難しいです。自分の子どもや姪・甥に「バック◯◯」「イ◯◯」と使うことはよくあります。しかし、親戚以外の関係で、どれくらいの親しさから、この「バック」「イ」を使って良いは、なかなか判断できません。

 先日、工場長が、運転手さんを「バック◯◯」(◯◯は運転手さん)と呼んでいました。その後に、私も運転手さんを「バック◯◯」と呼んでも大丈夫かと聞いたところ、1.年が近い、2,まだまだ親しさが足りないということで、駄目とのことでした。そんな工場長でも、女性職員で「イ◯◯」と呼ぶことのできないそうです(中には工場長と一緒に20年近く一緒に働いている職員もいます。)。敬称の「イ」は、「バック」よりもさらに使うときに気を使う必要があります。

 外国語を生活していると、辞書的な意味を分かるのは簡単でも、それを使う場面を想像するのが難しいということもときどきあります。

 といいつつ、私は、一度間違えて、友人の姪を「イ◯◯」と呼んで、注意というか、ラオス語を教えてもらったというかということが一度あります。友人が、姪のことを「イラー」と呼んでいて、てっきり私はその姪御さんの名前を「イラー」さんだと思ったのですが、実際は名前は「ラー」さんで、敬称の「イ」がついていたのでした。外国人の私が間違って呼んだので、笑い話で終わりましたが、そのときにも友人から「バック」と「イ」を通常は使ってはいけないという話を聞きました。本当に親しい関係の人以外が使うと、とても失礼な言い方ということでした。


 

 
 
2017.12.11 09:55 | 固定リンク | ラオス語
ラオス・ヴィエンチャンでラジオを聞いてみよう!!
2017.07.06
 海外の縫製工場で働いていると、現地語の習得がとても大切になってきます。コンサルティング企業や政府機関であれば、英語が堪能な同僚に恵まれ、英語ですべてのことが事足りるかもしれません。しかし、縫製工場、少なくともCBC Laoには、英語で意志の疎通の取れるのはタイ人工場長ぐらいで、ラオス人職員のコミュニケーションにはラオス語が欠かせません。

 そして、ラオス語学習に役立つのが、ラジオです!!

 今日は、ラオス・ヴィエンチャンのFMのラジオ局を紹介します。ラジオは、DJの人ははっきり話してくれますし、ニュースは比較的ゆっくり話してくれるので、ラオス語の学習にはラジオはぴったりです☆ また、ラオス語をある程度勉強している方であっても、内容もテレビ塔に比べると、緩かったりするので、聞いていて面白かったりします。

 まず、ラオス語を勉強していく上で欠かせないのが、7時から7時半、12時から12時半、19時から19時半に流れるラジオニュースです。このニュース・プログラムはすべてのラジオ局で同じ内容のものが放送されます。内容は、政府のニュース広報ということもあり固い内容ですが、何が良いのかというと、DJの人がゆっくりとそしてはっきりとラオス語を話してくれるのでもっとも聞き取りやすいプログラムです。

 また、少しラオス語が分かってくると面白いのがラオスのラジオです。テレビや雑誌などは固い内容のものが多いのですが、ラジオの話題はけっこう自由度が高くが面白いです。例えば、次のような感じです。

DJ「たくさんの人がダイエットをしているみたいだね。朝も食べない、昼は少し、夜も少しって人もいるんじゃないか。でも、夜ぐらいはしっかり食べた方たいいよ。俺は、ここに来る前にすき焼きに焼肉を食べてきよ。ハハハハ。みんなも夜ぐらいはしっかり食べようよ!!」

 上のような感じだったりします(日本人的には朝をしっかり食べてほしいですね☆)。恋愛系の話題もあり、DJが地方にいる歌手に電話して「今日のテーマは、昔の恋人なんだけど、忘れない彼氏いる?」みたいな感じで自由につっこんだりしています。

 ラオス人は、テレビはラオスのものよりタイのものを好んで見ていますが、ラジオに関しては、車の中などでけっこう聞いている人も多いです。

 最後に、らラオス・ヴィエンチャンで聞く事のできるラジオ局を紹介します。
※インターネット等でいろいろ調べたのですが、怪しい部分が多少あります。補足修正等があれば、是非教えてください。

- 90.0MHz: Lao Youth Radio

- 93.0MHz: CRI(中国国際放送のラジオ)

- 94.3MHz: Lao National Radio (Butterfly Radioによる運営??)

- 95.0MHz: V.I.P. Radio (Climax Multimedia Radioによる運営??)

- 96.0MHz: ABC Radio Australia

- 97.3MHz: Happy Radio

- 98.8MHz: Orange Radio
※少し前までButterfly Radioの運営で、Butterfly Radioとアナウンスされていましたが、名前がいつの間にかOrange Radioに変わっていました。
※ビエンチャン特別市ラジオ局です。

- 99.7MHz: Military Radio

- 100.5MHz: Radio France International

- 101.5MHz: Police Radio

- 103.7MHz: National Radio
※103.7MHzのNational Radioは、インターネットで聞くこともできます。地方にいてラジオの電波の弱い地域に住んでい人や、ラオス国外にいる人も利用することができます。

(参考URL)Lao National Radio: https://lnr.org.la


 
2017.07.06 09:45 | 固定リンク | ラオス語
日本人はラオスで鶏の卵の話をしています。
2017.06.22
 「日本人は、鶏の卵について、何を話しているの??」

 日本からラオスに来た日本人同士の会話を聞いていたラオス人が、ラオス語の話せる日本人にこのように聞きました。

 どういうことかというと日本人はラオスに来ると「海外は・・・。」というように「海外」という単語をたくさん使って話しています。そして、「かいがい」はラオス語で「鶏の卵」のことを言います。それでラオス人は、「かいがい」という単語を聞いて、「鶏の卵」について何を話しているんだろうと思うわけです。

 この話だけを聞くと面白いですね。「かいがい」は、日本語では「海外」、ラオス語では「鶏の卵」な訳です。

 でも、この海外の縫製工場で働いているとこの「かいがい」は、少しやっかいです。

 どういうことかというと、口の前にティッシュペーパーを垂らして、次のことをいってください。

「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」

 どうですか?? 口の前のティッシュペーパーは動いていましたか? 次に次の言葉を言ってください。

「がぎぐげご だぢづでど ばびぶべぼ」

 これはどうですか? 口の前のティッシュペーパーは動いていましたか?

 おそらく「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」と言ったときにはティッシュペーパーが動いていたと思います。「がぎぐげご だぢづでど ばびぶべぼ」と言ったときにはティッシュペーパーは動いていなかった思います。何気なく言葉を使っていますが、言葉には息を吐きだしながら話す有気音(ティッシュペーパーが動く)と、話して口から空気がでない無気音(ティッシュペーパーが動かない)があります。

 日本語の「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」は有気音で口から息を出しながら話しています。ところが、ラオスの「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」には、有気音(口から息がでる音)のものと無気音(口から息がでない音)のものの両方があります。試しに、ティッシュを口の前にあてて、ティッシュが動かないように「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」といってみてください。できましたか?? これがラオス語の無気音の「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」になります。日本語には元々無い音なのでちょっとコツが必要です。

 また、無気音(口から息がでない音)の「かきくけこ」と日本語の「がぎぐげご」は、本来違う音ですが、有気音(口から息が出る音)の「かきくけこ」に比べればずっと近い音になります。

 話を最初に戻せば「鶏の卵」を意味するラオス語の「かいがい」は、正確には、最初の「かい」は有気音(口から息が出る音)の「かい」、後の方の「がい」は無気音(口から息が出ない音)の「かい」になります。後の方の「がい」は、ラオス語では無気音の「かい」で、「がい」ではないのですが、日本語の「がい」とラオス語の無気音の「かい」は近い音なので、日本人が「かいがい」というとラオス人には「鶏の卵」に聞こえる訳です。

※ラオス語
有気音(口から息ができる音)の「かい」:卵
無気音(口から息がでない音)の「かい」:鶏 (日本語の「がい」に近い)
 
 日本語に区別のない有気音と無気音ですが、ラオス人はしっかり区別しています。なので、有気音と無気音をしっかり区別しないと、ラオス人はまったく理解できません。英語でいうと、日本人が「R」と「L」の音をまったく意識せずに話すと、アメリカ人などが「????」となるのと同じです。

 縫製工場のラオス人職員と円滑なコミュニケーションを取るためには、この区別をしっかりする必要があります!!

 最後に、ラオス語で、無気音と有気音で意味が違う単語を紹介します。(ラオス語は、声調【音の上がり下がり】によって、意味が違ってくるのですが、今回はそれを無視します。なので、雰囲気として受けってください。)

・「ぱー」
有気音(口から息ができる音):布
無気音(口から息がでない音):魚

・「かー」
有気音(口から息ができる音):足
無気音(口から息がでない音):ペーパータグ、洗濯ネーム、ワッペン

・「かーお」
有気音(口から息ができる音):白い
無気音(口から息がでない音):のり

・「たい」
有気音(口から息ができる音):国名のタイ
無気音(口から息がでない音):(明かりを)つける

2017.06.22 10:00 | 固定リンク | ラオス語
多民族多言語国家は大変です。
2017.06.12
 最近、縫製工場の事務室内でこんなやりとりがありました。

 1人のモン族の女性が、事務の女性のところへ来て、次のように話しかけたのです。

モン族女性「コー・ラ・パー」
事務の女性「??」
モン族の女性「コー・ラ・パー」
事務の女性「??」
タイ人工場長「『コー・ラ・パック』と言いたいの?」
モン族の女性「はい。」

 ラオスで「休暇願いをください」のことを「コー・ラ・パック」と言います。しかし、そのモン族の女性は「パック」ではなく「パー」と言っていたため、事務の女性は「??」という感じでした。確かに、ラオス語は語尾の音が聞き取りにくいですが、「パック」=「休み」という単語は、けっして難しい単語ではなりません。

 モン族の人々の多くが、ラオス語を話せないということはありませんし、学力が低いということはありません。むしろ、モン族の人々は、まじめで、一生懸命な人が多いという印象です。ラオス国立大学やラオス医科大学にも、たくさんの人が進学しています。人によっては、「ラオス国立大学に進む男性はモン族ばかり」という人もいるくらいです(これはさすがに言いすぎです)。

 しかし、モン族の人々を含め、山奥にあるような村で生まれ育った少数民族の人の中には、ラオス語で教育を受ける機会がなかった人がいます。小学校のない村もあります。たとえ小学校があったとしても、小学校で中退せざる得ない人がたくさんいます。先生がラオス語しか話せないと、生徒とコミュニケーションを取ることができなかったりするからです。小学校1年生には生徒が50人くらいいるのに、小学校5年生になると生徒数が一桁になるなんてことも、山奥の招集民族の村ではあることです。結果として、村人の多くがラオス語が話せないということを起こります。

 そのような人々が、いろいろな事情から、首都のビエンチャンに出てきて仕事を探すことがあります。ときには、縫製工場に仕事を求めてきたります。

 ラオス語が全くできない人を採用することは、コミュニケーションが取れないのでできませんが、それでもラオス語が苦手とする人々が働いてるのが、ラオスの縫製工場です。最初の例の女性ほど、ラオス語を話したり、聞いたりするのが苦手な職員は、ほとんどいませんが、ラオス語の読み書きができない職員はけっこういます。縫製工場の職員として大事なのは、手先の器用さであったり、細かいところへの気配りだったりするので、たとえラオス語が苦手であっても縫製に関わる仕事は立派にすることはできます。しかし、縫製工場内外を問わず、何らかの文書を書いたり、手続きをしたりしないといけない場面がときどきあるはずです。そんな場面を考えると心配になってしまう部分もあります。

※モン族出身であれば、何人もモン族出身の職員がいるので、ラオス語を話すのが苦手でも、なんとかやっていけます。

 海外の縫製工場で働いていると、縫製のこと以外にも、ときどきいろいろなことを考えさせられることがあります。

※下の写真は、ラオスの山奥の少数民族の村です。自給自足のような生活を送っています。(職員の出身の村ではありません。)
2017.06.12 09:55 | 固定リンク | ラオス語

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