海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場

CREATIVE BUSINESS CORP., (LAO) LTD.





クラッシュ加工(洗い加工)をしてみました。
2017.11.13
 お客さんに提案するために、クラッシュ加工のスワッチ(小さな生地の見本)を作ってみました。

 どのようにクラッシュ加工を施していくのかというと、、、

1.はじめに下の写真のようにクラッシュ加工を施した場所に、チョークで5mm間隔で切り込みをいれる位置にマーキングをしていきます。定規で測りながら、ある程度正確に線を書いていきます。



2.カッターで1.で書いたチョークのラインに沿って切り込みを入れていきます。このとき切るのは、縦糸だけで緯糸は残っています。
 
 
 切り込みを入れた後は、こんな感じになります。


3.そして、洗い加工を施します。今回は、ブリーチ加工で、濃い色と淡い色の2色を作ってみました。両方共、縦糸がなくなって、横糸だけになっています。

濃い色はこんな感じです。


淡い色はこんな感じです。


 クラッシュ加工とブリーチ加工を組み合わせることで、こんな雰囲気になります。実際に商品では、アタリを出したい部分をヤスリで加工したり、スプレーを少しいれてみると凄くかっこいい商品が出来上がります。

 デニムは、洗い加工にもたくさんの種類があり、どの加工を選ぶかによって、雰囲気がまったく変わってくるのが面白いです。同じパターンに、同じ生地を使って縫製しても、ワンウォッシュの商品と、バイトブリーチにクラッシュ加工・ヤスリ加工などを加えたのではまったく違う雰囲気の商品が出来上がってきます。
2017.11.13 09:55 | 固定リンク | 縫製のこと
縫製サンプルをインスタグラムにアップしています!!
2017.10.30
 営業用のものなど、縫製工場ではいろいろ縫製サンプルを作っています。そして、その一部を縫製サンプルとして、インスタグラムにアップしています。せっかく世界に向けて、いろいろ情報を発信していくツールがあるのだから、それを使わない手をないですよね!! 

 インスタグラムのID名は、mountainstarskyです。

 https://www.instagram.com/mountainstarsky/

 このインスタがグラムには、ラオス工場で縫製したサンプルとタイ工場で縫製したサンプルが両方が載っていますが、ここではいくつかラオス工場で縫製したサンプルを紹介します。

 まず下のパンツは、膝下の部分がグラデーションになっているパンツです。どのように作るのかというと、一番下の色の濃い部分を中に織り込んで、つまむようにして下の膝下部分に縫い付けます。それから、ブリーチ加工をして、洗い上がって来てから、その糸をほどきます。内側に折り込まれた部分と、つまむようにして縫った部分が色は、あまり脱色されずに色が濃いまま残ります。



 下のシャツは、チェンマイコットンを使ったパッチワークシャツです。タイ工場では、チェンマイコットンを手配することができ、そのチェンマイコットンを中心に8種類の生地を使って縫製しました。画面では分かりにくいですが、一つ一つの柄もとてもきれいなのですが、それらが組み合わさせるとさらに良い雰囲気に仕上がっています。パッチワークのように手間がかかる縫製も得意としています。



 下の切替のスカートは、すべて同じ生地を使って縫製しています。まず、生地に洗い加工を施します。バイオ加工(一番濃い部分)にブリーチ加工が2種類です。洗い加工後に、それぞれのパーツを裁断し、縫製していきます。1つの生地でも、洗い加工によって、さまざまな色を作っていけることも、洗い加工の面白さです。



 下のスカートは、裾部分がグラデーションになっています。洗い加工後に、糸をほどいただけですが、裾口部分がグラデーションになり、また、裾口が切りっぱなしになります。ちょっとしたことで、アクセントを加えることができます。



 上のような感じで、一度縫っておいて洗い加工後に糸をほどいたり、パッチワークをしたり、先に生地洗いをしてから裁断したりと、一手間かけるような縫製を、CBC Laoは得意としています!! 是非、お問い合わせください!!
2017.10.30 09:55 | 固定リンク | 縫製のこと
YKKのジッパー(ファスナーテープ)は色がいっぱい!!
2017.10.23
 日本のアパレル会社さんとお仕事をしていると、使うジッパー(ファスナーテープ)は間違いなくYKKのものです。そして、CBC Laoのお客さんは日本のアパレル会社さんですので、必然的にYKKさんにジッパー(ファスナーテープ)をオーダーすることになります。

 YKKさんは、アパレル用のジッパー以外にも、凄いところでは宇宙服用のジッパー等も作っているようで、様々な用途のためにジッパーを生産しているようです。YKKさんのホームページを見ると、いろいろな用途に使われて、ジッパーといっても奥が深いのだなと関心してしまいます。

 もっとも、CBC Laoで使用するジッパーはアパレル用のものだけです。しかし、その色の数、その種類は本当にたくさんあります。

 下の本がYKKさんのジッパーの色台帳です。


 この本を開くをジッパーの色見本がでてきます。青といっても、たくさんの種類の青があるのが、下の台帳をみると分かります。




 上のジッパーの色を数えてみると、何と577色ありました。すごい数です。

 また、ジッパーの種類もいろいろあります。よくデニムのパンツなどに使われている金属製のジッパー、スーツのパンツに使わているプラスチックのジッパー、クッションカバーなどに使われるジッパーが隠れるようになっているコンシールファスナーなどいろいろあります。

 すべての種類のカタログは有るわけでありませんが、次のようなカタログがあります。


 
 中を見てみると、それぞれのジッパーの見本と品番が書いています。






 上で紹介した「色の種類」×「形状の種類」がYKKさんにオーダーできるジッパーの数になります。ものすごい数なのがわかります!! ジッパーは通常、YKKさんのタイ支社に発注していて、本数にもよりますが2週間前後でデリバリーされています。

 このようにたくさんあるジッパーの色と種類なので、アパレル会社さんからのジッパーの指定も「青い金属製のジッパーで」では、まったくどのジッパーのことを言ってるかわかりません。なので、アパレル会社さんも、同じYKKさんのカタログを持っていて、ジッパーの色と形状の番号が指定されてきます。色と番号を指定していただければ、上で紹介した本で、どんな色でどんな形を確認した上で、ジッパーを発注することができます。

2017.10.23 09:55 | 固定リンク | 縫製のこと
シャツやパンツはS、M、L、XLでどれくらい用尺が違うのか??
2017.08.31
 メンズのカジュアルの洋服の一般的なサイズはS、M、L、XLで、ときどきXXLのサイズもあります。各サイズで、どれくらい使う生地の長さに違いがあるのでしょうか。もちろん各ブランドがターゲットするスタイル等によって、同じMでも、ウエストのサイズや、総丈の長さが違っています。また、SとM、MとL、LとXLのサイズ間の大きさも違います。

 そのブランドによる違い等を無視して、今回、計算してみました。下の用尺は、上に述べたように、本当に参考で、ロングパンツと言っても、パンツの太さやデザインなどによって、大きく変わるので本当に大雑把です。また、もちろん生地の幅によっても、用勺は大きく変わってきます。今回は、生地幅が約140cmで考えてみました。

 ※下の数字は1枚あたりの用尺ですが、実際は2枚だとか、4枚だとかで型入れしています。
 ※ポケットの袋布などは、除いています。

1.メンズのロングパンツ
 S:1.19m M: 1.26m L: 1.36 XL: 1.45

2.メンズのショートパンツ
 S: 1.03m M: 1.06m L: 1.11m XL: 1.19

3.メンズのシャツ
 S: 1.39m M: 1.42 L: 1.51 XL: 1.65

4.メンズのカバーオール
 S: 1.46m M: 1.53m L: 1.69m XL: 1.82m

5.メンズのオーバーオール
 S: 1.44m M: 1.52m L: 1.56m XL: 1.65m

 上の数字を見ていくと、突然、各サイズ間の用勺の違いが一気に大きくなるところがあります。うまく型入れできなかったところです。サイズが大きくなっていくと、どうしても空きスペースができてしまうことがあります。例えばパンツの場合だと、前身頃2枚と後身頃2枚、ウエスト部分を入れて、生地巾ギリギリまで使えればいいのですが、パンツの太さによっては、どうしてもスペースができてしまうことがあります。いろいろ試行錯誤して、できるだけ効率的に生地を使うように、入れ方を工夫したり、何枚型入れすればもっとも効率的に裁断できるか考えていますが、どうしてもうまくいかないときがあります。

 ところで、例えば、パンツのSとXLで用勺が20cmぐらい違うと、1mあたり500円の生地を使った場合、SとXLの生地代の差は100円ということになりますね。

 当たり前のことですが、綺麗に縫製することでなく、いつも用尺等を気にかけ、コスト意識をもって仕事をしています!!
2017.08.31 09:55 | 固定リンク | 縫製のこと
ワッペンを使った商品を縫製してみませんか?
2017.08.17
 CBC Laoはワッペンを使った商品の縫製を多く縫製しています。ワッペンをつけるだけで、服の雰囲気が一気に変わるので、ワッペンを使った服の縫製はとても楽しいです。また、ワッペンのポジション、デザイン、大きさ、色使いなど、どの部分をとってもデザイナーさんのセンスがとても表れていて、いつも「さすがだな」と思っています。

 しかし、ワッペンを使った商品を縫製するのは少し手間がかかります。縫製前の生地にワッペンを縫い付けておくのですが、ワッペンを縫い付けるためには、ワッペンを縫製する生地のパターンにあらかじめワッペンの縫い付け位置を書き込んでおく必要があります。さらに、そのワッペンの位置と大きさを書き込んだパターンを元に、縫製場のリーダーがブロックを作って、そのブロックを使って各生地にチョークで縫製位置を書き込んでいきます。

 下の写真が、ブロックです。このブロックを生地の上において、四角に切り抜いた部分をチョークでなぞり、ワッペンの縫い付け位置が分かるようにします。ちなみに、これは左腕で、サイズはMです。各サイズごとにこのブロックを作っていきます。


 ワッペンを使う場合には、3つ、4つと複数のワッペンを使うことが多いので、ワッペンを使った商品は、準備に少し時間がかかります。しかも、サイズごとに作っていく必要があるので、上の写真のようなブロックがたくさん作らなければなりません。子ども服だと、サイズ90〜サイズ160まで8サイズあることもあるので、けっこう大変です。

 また、デザイナーさんによっては、ワッペンの取り付けを、ミシンではなく、手縫いで縫い付けて欲しいと方もいらっしゃいます。ワッペンを一枚一枚縫い付けていくのは、手間と時間がかかりますが、CBC Laoでは手縫いでの縫い付けることも可能です。

 もちろんワッペンを手配することもできます。デザイナーさんの作ったデザインを元にタイの刺繍屋さん等にワッペンの作成を依頼します。多くの場合、ワッペン作成の最低ロットは、500枚だったり、1,000枚だったりしますが、それよりもずっと少ない枚数でも長年のおつきあいのある刺繍屋さんにお願いして作成可能です。

 ワッペンの価格はオーダー枚数や大きさなどにもよりますが、1枚50円くらいから手配可能です。オーダー数が多い場合には、この価格より安くなりますし、大きなワッペンは値段は高くなります。

 ワッペンを使った衣類の縫製をお考えの方は是非、CBC Laoにお声かけください!!
2017.08.17 09:55 | 固定リンク | 縫製のこと

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