海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場

CREATIVE BUSINESS CORP., (LAO) LTD.





先週末からラオスから安居入りとなりました。
2018.07.30
 先週の27日にラオスでは安居(あんご)入りとなりました。この安居入りは、ラオス語ではカオパンサーと呼ばれます。国民の多数が仏教徒であるラオスでは、この日を境に結婚式のパーティなどを控えたり、お酒を飲むのをやめたりします。そんな意味で、ラオス人の生活に変化が起きるのが、この安居入りです。

※お酒を飲むのを控えるという人もいますが、なぜかこの安居期間中に、ボートレースが行われる県などがあり、ここでは盛大にお酒が飲まれます。これもラオスらしさです。

 また、お坊さんにとっては、この安居(あんご)入は、厳しい修行期間の始まりとなり、お寺にこもって修行するそうです。

 そんなこともあり、この安居入り日には、朝から大勢のラオス人の人々がお寺に托鉢にいきます。行政機関は休みの日ではありませんが、午前中に行ってもほとんど人がいません(そもそもこの日に書類等を提出にいくおうなラオス人もいません)。多くの民間企業でも、始業時間を遅くしています。CBC Laoでも、午前中はおやすみでした。

 カオパンサーの托鉢については、去年のブログに詳しく書いたので、興味のあるかたは去年のブログを御覧ください。

(参考)カオパンサーはお寺に行くので、縫製工場はお休みです。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00103.html

 また、今、仕事が多く残業がある日が続いていますが、このカオパンサーの前日は、職員の多くがお寺に行ってお坊さんにお渡しするろうそくやお菓子などを買いに行ったり、カオトンと呼ばれるバナナで来るんだお菓子を作るので、残業はなしになります。特にカオトンは、市場でも売っていますが、自分で作ってお寺にもっていく人が多いです。

 ちなみにカオトンというのは、こういうものです。職員が作っていました。

 ココナッツや米粉などを混ぜたものを、バナナを葉で包んでいきます。


それを蒸して完成です。
 

完成すると中身はこんな感じです。ラオス人であれば、皆が作れるそうです。托鉢のときの必須アイテムです。


 最後のなりましたが、今年の安居の期間は、陰暦の8月の満月の日(西暦の7月27日)から、陰暦の11月の満月の日(西暦の10月24日)までになります。
女性同盟設立の日で縫製工場はお休みでした。
2018.07.22
 先週の土曜日は女性同盟設立の日でお休みででした。女性同盟とは何かというと、国民の意見を吸い上げあたり、まとめたりする役割を担うラオスにある大衆組織の1つです。ラオスは共産主義国なので、共産党の下部組織として大衆組織と呼ばれるものがあります。この大衆組織には、青年同盟、女性同盟、労働組合連盟などがありあります。青年同盟は、ラジオ局を持っていたり、職業訓練をしたり(青年海外協力隊の方もいたようです)幅広く活動しています。

 女性の同盟については、去年のブログに少し書いたのでこちらをご覧ください。

(参考)女性同盟設立の日で縫製工場はおやすみでした。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00107.html

 この女性同盟設立の日は7月20日で、一昨年から新たに一応祝日に加わった日で、一昨年と去年はCBC Laoも含めて多くの官公庁や企業はおやすみでした。

 今年も、普通にこの日は休みになるものかと思いきや、、、けっこうバタバタしてました。

 というのは、慣習的な祝日(仏教の日など)のほかは、ラオスでは労働省が祝日を決めているのですが、この「女性同盟設立の日」が入っていなかったらしいのです。

 そこで、この日は祝日なのかどうかをラオス縫製業協会に問い合わせてみました。縫製工場を休みにしなければいけない場合には、労働省から縫製業協会に通達がいっていることが多いのです。しかし、上のような事情に加え、特に縫製業協会にも通達もないということで、今年からまた祝日でなくなるという話がでてきたのです。

 こうしたことから、多くのラオス国内の縫製工場が「休みにすべきなのか、どうなのか」わからず右往左往していました。

 最後はどうなったのかというと、労働省からではなく、女性同盟からこの女性同盟設立の日は女性職員がお休みにしてくださいという通知が、7月19日に来て、7月20日の女性同盟設立の日はお休みになることになりました。

 といっても、CBC Laoでは、7月20日(金)は仕事して、7月21日(土)をお休みにしました。(ラオスの縫製工場は土曜日も操業します。)
  
 ところで、お休みの日を移動させて良いのも女性同盟設立の日の特徴だったりします。3月8日女性の日や12月2日の建国記念日などは、必ずその日に休まなければなりません。ラオスの祝日で、唯一休みの日を変えて良い日でないでしょうか。ISUZUからいただいたカレンダーをみたところ、ISUZUもCBC Laoを同じく、7月20日に仕事をして、7月21日お休みになっていました。

 CBC Laoでは、男性職員はお休みでしたが、職場によっては男性だけ働いているところもありました。民間でいえばDHLが、官公庁では税関などは男性だけが働いて、業務を回していたようです。こんな風に、法的に女性だけ休みになる日があるのも、ラオスの祝日の特徴だったりします。

ラオスの法事に行ってきました。
2018.07.16
 先日、縫製工場の職員から法事の招待状をもらったので、行ってきました。その法事は、職員のおじいさんが亡くなってから100日目の法事でした。日本の仏教だと、49日、1周忌、3回忌などと決まっていることが多いです。ラオスでも法事を行う区切りというのはあるようですが、必ずしなければならないというときはなく、お金に余裕があり、なおかつタイミンがよいときなどに行うことが多いそうです。 

 さて、ラオスの法事はというと、細かいところではいろいろあるようですが、大まかに言えば1日目に近所の人、親戚、友人、同僚などを招いて、ちょっとしたパーティ(?)を行います。そして、2日目の朝に、お坊さんを家に招いて托鉢(寄進)を行います。

 今回は、1日目のパーティ(?)に参加したので、その様子を紹介ます。

 その法事の行われている家に行くと、ろうそくなどが飾られたベッドがあり、その横にホスト役の方が座っています。このベッドとその周りのものは、次の日にお坊さんに寄進するものです。最初にすることは、そのホスト役の方に、招待状の入った封筒にお金を入れ、渡すことです。多くの人は、お金と一緒に、お米や線香、花なども一緒に渡します。入れる金額は、ラオス人は人それぞれといいますが、ビエンチャンでは100,000kip(日本円で1,400円くらい)を入れることが多いように感じます。

 余談ですが、この招待状をもらうとたとえ行かなくても、招待状をくれた人に、お金をいれて渡します。その金額は、ビエンチャンではm50,000kip(700円くらい)が標準的なようです。ただし、首都ビエンチャンを離れると、その金額は、大体半額になるようなので、こういう部分でもビエンチャン価格は高いです。

 訪れた人がホスト役の人に、お金、線香、花などを渡す様子は、次のような感じです。

 

 

その後、ホスト役の方々料理を用意してくださっているので、ご飯をいただきます。

 ご飯は、フーという麺料理。フーには、牛肉を使うことが多いですが、今回は豚肉でした。個人的には豚肉を使ったほう好きなので、ラッキーでした。ちなみに弊社の職員も豚肉を使ったフーの方が好きとのことでした。





  フーの他にも伝統的なラオス料理が用意されています。ラープと呼ばれる肉を小さく刻んだ料理、豚肉をあげたものなどが用意されていました。





 それにバナナもこんな感じで吊るしてありました。この写真にはないですが、そのほか、ペプシなどのジュース類、豆乳などの飲み物も用意されています。ビール好きで知られるラオスですが、法事のときにはビールは提供されません。



 食事の様子はこのような様子です。それぞれ知り合いの人とご飯を一緒に食べて、歓談を楽しみます。



 なんと、この法事には、ケンというラオスの伝統楽器の演奏もありました。ケンと呼ばれる楽器(一番左の人が吹いている楽器に合わせて、男性と女性が順番に歌っていきます。歌の内容は、故人を弔う歌から、伝統期な音楽、ちょっとお客さんをからかうようなものまでいろいろあるようです。なんと、次の日の朝の3時まで、この演奏は続いたそうです。

   このケンを使った曲は、ラムと呼ばれ、いちばん有名なのはラム・シーパンドンという曲です。YouTubeのアドレスを貼るので興味のある方は聞いてみてください。

ラム・シーパンドン:https://www.youtube.com/watch?v=_8FsvDCrMpA





 このような感じで、海外の縫製工場で働いているといろいろなラオスの行事に参加する機会もときどきあります。また、なにかラオス文化を紹介することがあれば紹介していきます!!
 

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