海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場

CREATIVE BUSINESS CORP., (LAO) LTD.





アパレル商品は61〜63類です!!
2017.07.31
 HSコード。この単語は、貿易に関わったことがない人にはまったく馴染みのない単語かと思います。しかし、貿易をするときには、かならず必要になってくるのがこのHSコードです。もちろん、海外の縫製工場は、輸出企業でもあるので、いつもこのHSコードを使っています。

 さて、このHSコードとは何かというと、、、

1.この世の中にあるすべてのものにHSコードと呼ばれる番号がふられており、その番号をみればどのような商品か分かります。
2.すべてのものは1類から97類まで、まず97のグループに分けることができます。
3.最初の6桁は世界共通で、その後はそれぞれの国で独自の番号を振ることができます。
・最初の二桁は「類」、その次の二桁は「項」、さらに次の二桁は「号」と呼ばれます。例えば、HSコードが6203.32であれば、「62」が類、「03」が項、「32」が号となります。
4.関税率はこのHSコードごとに決められています。
5.インヴォイス、輸入申請書、輸出申請書、原産地証明取得時に必要なワーキングプロセスなどにも品名と一緒にHSコードも書かれます。
 (参考)「海外縫製工場は輸出書類も作成します!!」:http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00011.html
ラオスからはForm AJ(原産地証明)取得で関税免除です。:http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00008.html

 縫製工場で考えてみると、生地や糸、その他の副資材を輸入するときには、それぞれの品にHSコードがついています。そして、輸入申請書(通関後は輸入許可証)には、品名とそれに対応するHSコードが一緒に書かれています。

 輸入する資材で考えてみると、HSコードは次のようになります。

・綿の生地:5208.11.00
・綿の生地(デニム):5209.42.00
・糸:5204.11.00
・金属の釦:9606.22.00
・プラスチック製のバックル:3917.40.00
・ウエスト部分のゴム:4015.90.10
・衣類をいれてビニル袋:3923.29.10
・ダンボール:4819.10.00
※7桁目と8桁目はラオス独自の番号になります(上6桁が世界共通、それ以降は各国独自で決めています)。

 HSコード上、いろいろな「類」=いろいろな種類のものが輸入されていることが分かります!! 52類は「綿あるい綿織物」、96類は「雑品」、39類は「プラスチック及びその製品」、40類は「ゴム及びその製品」、48類は「紙及び板紙並びに製紙用パルプ、紙又は板紙の製品」となっています。こんな風に、HSコードを通して、分類して見るもの面白いですね☆ 

 逆に輸出するときにも、インヴォイスなどにHSコードを必ず書いて輸出します。アパレル商品の最初の番号は61〜63と決まっていて、61類、62類、63類なんて呼ばれたりします。61類はTシャツなどのニットの衣類、62類はシャツ等の布帛の衣類、63類はその他のものとなっています。CBC Laoは布帛の縫製工場で、輸出品は布帛の衣類と寝具なので、輸出商品は衣類は62類また63類となります。

 また、62類を例に取れば、このHSコードをみれば、商品が、男性・男児用、女性・女児用のものか分かります。また、スカートか、パンツか、シャツか、ジャケットかも分かります。さらに、綿製なのか、動物の毛でできているのか、化学繊維でできているのかもわかります。

※アパレル商品でも、ニット製品は61類になります。

(HSコードの例)
☆62類 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものを除く。)
・男性用の綿製のジャケット:6203.32.00
・男性用のウールのパンツ:6203.41:00
・男性用の綿製のパンツ:6203.42.90
・男性用の綿製のシャツ:6205.20.00:
・女性用の綿製のブラウス:6206.30.00

☆63類 紡織用繊維のその他の製品、セット、中古の衣類、紡織用繊維の中古の物品及びぼろ
・ベットシーツや掛ふとんカバー:6302.21.00

 貿易は、いろいろな国の間で行われていて、それぞれの国で使っている言葉も違います。しかし、このHSコードを使えば、その言語が分からなくて、上から6桁の番号をみえば、輸出入しようとしている商品がどんなものなのか分かります。これって凄いことですし、とても便利です!! 

 
※HSコードが書かれている本(ラオスのものです。)


※HSコードコードが書かれている本の中身(洋服の部分)


2017.07.31 09:55 | 固定リンク | 輸出入や貿易
今日、これから航空便で出荷します。
2017.07.17
 今日は、これから航空便で商品を出荷します。先週の水曜(12日)の夕方に生地が縫製工場に到着し、木曜から裁断・縫製を開始し、土曜日までにQCとパッキングを何とか完了させたので、今日(17日)出荷することができます。今週の21日にデパート等に今日出荷した商品が並ぶそうなので、ラオスに生地が届いてから、日本の百貨店に商品が並ぶまでなんと10日間です!!

 今回はタイ国際航空を使ったので、これからのスケジュール予定は次のようになります。

 7月17日 13:20 ビエンチャン - 7月17日14:25 バンコク
 7月17日 22:10 バンコク - 7月18日 06:20 成田
 
 航空便で出荷すると、次の日の朝には日本に着くので本当に急いでいるときには強い味方です。といっても、やはりネックは、費用が、陸路+船で出荷するのと比べて高いことです。

 今回は300kg台の出荷でした。300kg台だと、運送代は1kgあたり、ラオス・ビエンチャン−成田で3.2USD(360円くらい)前後です。これにエアウエイビルなどの書類作成とラオス側の通関費用などにが1万5千円ぐらいかかります。なので、例えば、360kgのものを輸出すると、ラオスを出荷して、日本に着くまでに、360円×360kg+15,000円=144,600円くらいかかります。
※日本側での荷降ろしの費用・通関費用などは除いています。
※今回の出荷では、時間との兼ね合いからタイ国際航空を使いましたが、エアアジアを使うと運送代は1kgあたり3USDを切るようです。

 同じ商品を、陸路と船便で出すと、ラオス・ビエンチャンからタイ・バンコクまでトラックで運び、コンテナに入れて、船に載せるまでが55,000円強、それにタイ・バンコク港から東京港までの船代が大体1立法メートルあたり5USDなので、およそ360kgだと6万円ぐらいでしょうか。輸送費は、航空便で荷物を出すときには重さ(1kgあたりいくら)が基準、陸路+船便で出すことには容積(1立法メートルあたりいくら)が基準なので、実際のところはそう簡単には比較できませんが、今回出荷した商品で考えれば、空路は、陸路+船便の約2.5倍かかることになります。
※日本側での荷降ろしの費用・通関費用などは除いています。

(参考)ラオスからタイへは混載のトラックで運びます。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00029.html

 具体的に考えていくと、例えばパンツが20キロのダンボールにパンツが40枚入っていたとすると(今回の出荷は寝具でしたが分かりやすくするためパンツを例にします)、360キロでパンツ720枚になります。航空便で輸送代の144,600円を720枚で割ると、およそ200円になります。同じ条件で陸路+船便で出荷すると1枚あたり85円になるので、やはり航空便はかなり高いです。
※FOBバンコクで出荷する場合には、CBC Laoでバンコク港での船積み費用まで負担します。

 ちなみに陸路+船便では、10立方メートル、衣類で考えると大体100箱で2,000kg(かなり大雑把です)で考えてみると、バンコク港での船積みの費用が55,000円強と船代が50USDぐらいなので、量が多くなるほど、重くなるほど、航空便と陸路+船便の金額の差が大きくなります。この条件では、4,000枚くらい出荷できるので、1枚あたりのラオスから日本の港に着くまでの費用は15円くらいになります。

 海外で縫製するとどうしても日本への輸送時間でデメリットになりがちですが、海外の生地(タイなど)を使って、付加価値の高い商品を縫製する場合には航空便での出荷も可能になってきます。そして、付加価値の高い商品の縫製を得意とするのがCBC Laoです!!

 
2017.07.17 08:00 | 固定リンク | 輸出入や貿易
DHLとOCSは、海外縫製工場の強い味方です!!
2017.06.29
 日本とラオスの間を、急ぎで荷物を送りたいときの手段として、DHL、OCS、EMSがあります。タイなどでは、Fedexがとても早いようですが、ラオスにはFedexの代理店はないため、先にあげた3つに比べて時間がかかります。

 上に挙げた中でも、特に、DHLとOCSは、ラオスから日本へ荷物を発送するときになくてはならない存在です。サンプル作成が期限ギリギリになり、ラオスから日本へ、荷物を送って、2日後にどうしても荷物が届いてくれていないと困るということはよくあります。また、インヴォイスやBL、原産地証明などの通関書類も、船の日本の着港前に日本に届く必要あります。

 OCSとDHLの違いは、DHLは直接ビエンチャンから空路で荷物を載せるに対して、OCSは陸路でタイのウドンタニに荷物を運び、そこから空路になります。また、OCSを利用すると、名古屋圏の荷物は、一度東京に荷物が届いてから、そこからさらに名古屋に移動するため、DHLに比べて1日余分に時間がかかります。

 ちなみにCBC Laoでは、OCSが同じ日系企業ということ、まだ料金もDHLに比べて安いこともあり、できるだけOCSを利用するようにしています。OCSも、日本の宅急便感覚からいうとかなり高いですが(海外発送はどこも高いです!!)、DHLだと荷物の量が多いと飛行機に乗ってハンドキャリーでお客様の元に持っていった方が安いんじゃないかと思うくらい高いです。

 次はラオスからDHLとOCSを使って、荷物を送った時の所要日数の目安です。ときどき、下の表通り届かないことがあります。

(DHLでラオス・ビエンチャンから東京・大阪・名古屋)
ビエンチャン発 月曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 水曜日
ビエンチャン発 火曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 木曜日
ビエンチャン発 水曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 金曜日
ビエンチャン発 木曜日と金曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 月曜着
ビエンチャン発 土曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 火曜日
※追跡サービスを使ってみると週末を除いて次のようなスケジュールのようです。
1日目 集荷後、空路でタイへ荷物が移動
2日目 タイから香港へ空路で移動
3日目 香港から、東京・大阪・名古屋に着、通関手続き、配達へ。

(OCSで東京・大阪)
ビエンチャン発 月曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 水曜日
ビエンチャン発 火曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 木曜日
ビエンチャン発 水曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 金曜日
ビエンチャン発 木曜日と金曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 月曜着
ビエンチャン発 土曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 火曜日
※追跡サービスを使ってみると週末を除いて次のようなスケジュールのようです。
1日目 集荷
2日目 ウドンタニへ荷物をトラックで運び、そこから空路でバンコクに行く。
   その後、東京あるいは大阪へと空路で運送される。
3日目 東京あるいは大阪に着、通関手続き、配達へ。
※神奈川県など、東京近郊の県の場合、もう1日かかるみたいです。    

(OCSで名古屋)
ビエンチャン発 月曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 水曜日
ビエンチャン発 火曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 木曜日
ビエンチャン発 水曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 金曜日
ビエンチャン発 木曜日と金曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 月曜着
ビエンチャン発 土曜日 ⇒ 東京・大阪・名古屋着 火曜日
※追跡サービスを使ってみると週末を除いて次のようなスケジュールのようです。
1日目 集荷
2日目 ウドンタニへ荷物をトラックで運び、そこから空路でバンコクに行く。
   その後、東京あるいは大阪へと空路で運送される。
3日目 東京に荷物が到着、通関手続き後、名古屋へ荷物が移動
4日目 荷物の配達へ。

 以上が、ラオスから日本に荷物を送ったときの所要日数ですが、逆に日本からラオスに送ったときには、DHLを使うと次の日に届くこと多いです。もの凄く早いですね!! OCSを使うと、OCSを使って届けられる荷物が少ないことから正確には分かりませんが、2日後に届くことが多いようです。EMSですと、2日後から3日後に届きます。

 EMSは郵便局のサービスなので、日本人の感覚からいえば、当然、自宅あるいは会社まで配達してくれそうですが、ラオスでは、郵便局まで荷物を取りに行く必要があることが多いです。たまに、配達してくれるときもありますが、さらに配達料が20,000kip(250円くらい)取られます。
2017.06.29 09:55 | 固定リンク | 輸出入や貿易
輸出時の条件はFOBバンコクでお願いしています。
2017.06.19
 ラオスから日本へ輸出するとき、タイをトラックで経由し、さらにタイ・バンコク港から商品を船に載せて、約2週間かかりラオスから日本にたどり着くことになります。商品の輸送中、さまさまなリスクがあります。例えば、商品がタイで輸送中交通事故に合うかもしれません、商品を出港まで置いておく保税倉庫が火事にあうかもしれません、船で商品を輸送中に商品を入れたコンテナが海に落ちるかもしれません。

 そのため、海外との貿易では、輸出者と輸入者の間で、どちらがどの部分の費用を払うのか、どちらがどこのリスク(危険負担)を取るのか、どちらが商品への保険をかけるのかをはっきりさせておく必要がでてきます。

 具体的な費用負担と危険負担のとり方には、次のようなものがあります。

1. FOB条件(本船甲板渡し条件)
 FOB条件は、Free on Boardの略で、輸出者が船に商品を積むまでが費用・危険負担を持ち、海上運賃や海上保険料は輸入者が負担します。具体的には、ラオスからタイ経由で、FOBバンコクで輸出するときには、次のようになります。
(輸出者(CBC Lao)の出費と危険負担)
・ラオス・ビエンチャンからタイ・バンコクまでの輸送にかかるトラック代
 ⇒(参考)ラオスからタイへは混載トラックで運びます。
 http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00029.html
・ラオスからタイに商品を輸出するときの輸出通関の費用
・バンコク港での保税倉庫の費用等(量にもよりますが、平均で1,500バーツくらいかかります。)
※輸送中の交通事故等により、ビエンチャンとバンコクの間でトラックに積んだ商品が毀損する危険負担は輸出者(CBC Lao)が持ちます。

(輸入者側(アパレル会社さん等)の費用と危険負担)
・タイ・バンコク港から日本の港(東京港など)までの船代(海上運賃)
・商品を保険をかける場合にはその保険代
・商品を日本へ輸入通関するときの費用
※船が台風にあって予定通りに港につかなかったり、輸送中に座礁したり、コンテナが海上におちる危険負担は輸入者(アパレル会社さん等)がもちます。

2. CIF条件(運賃・保険料込み条件)
 Cost、Insurance and Freight, named port of distinationの略で、船に商品を積むまでの費用・危険負担と海上運賃及び海上保険料を輸出者が負担します。輸出者は、海上保険料を払いますが、海上での危険負担は輸入者が受け持ちます。具体的には、ラオスからタイ経由で輸出するときには、次のようになります。
(輸出者(CBC Lao)の出費と危険負担)
・ラオス・ビエンチャンからタイ・バンコクまでの輸送にかかるトラック代
・ラオスからタイに商品を輸出するときの輸出通関の費用
・バンコク港での保税倉庫の費用等
・タイ・バンコク港から日本の港(東京港など)までの船代
・海上保険料
※輸送中の交通事故等により、ビエンチャンとバンコクの間でトラックに積んだ商品が毀損する危険負担は輸出者(CBC Lao)が持ちます。

(輸入者側(アパレル会社さん等)の費用と危険負担)
・商品を日本へ輸入通関するときの費用
※船が輸送中に座礁したり、コンテナが海上におちる危険負担は、輸出者が保険をかけますが、依然輸入者がもちます。但し、輸出者が保険をかけているので、何か事故等があったときには輸出者が選んだ保険会社と交渉する必要があります。

3.CFR条件( C&F条件)(運賃込み条件
Cost and Freightの略で、船に商品を積むまでの費用・危険負担を輸出者が責任を持ち、また、海上運賃を払います。輸入者は、海上保険料を払います。
(輸出者の出費と危険負担)
・ラオス・ビエンチャンからタイ・バンコクまでの輸送にかかるトラック代
・ラオスからタイに商品を輸出するときの輸出通関の費用
・保税倉庫の費用等
・タイ・バンコク港から日本の港(東京港など)までの船代
※輸送中の交通事故等により、ビエンチャンとバンコクの間でトラックに積んだ商品が毀損する危険負担は輸出者が持ちます。

(輸入者側の費用と危険負担)
・商品を日本へ輸入通関するときの費用
・船で輸送中の商品の保険
※船が台風にあって予定通りに港につかなかったり、輸送中に座礁したり、コンテナが海上におちる危険負担は輸入者(アパレル会社さん等)がもちます。

 他にも輸出入の条件はいくつかあるようですが、上記の3種類が代表的な条件ではないでしょうか。

 そして、CBC Laoが、商品を日本に輸出するときには、ほとんどの場合FOBバンコクで出荷しています。商品が船に載るところまでは、CBC Laoが費用を払い、手配をします。しかし、船に商品が載ってからの、保険や船代、日本到着後の通関などはアパレル会社さん等にお願いしています。

※もちろんお客様から要望があれば、C&F条件などで輸出することも可能です。
2017.06.19 10:00 | 固定リンク | 輸出入や貿易
Form AJ(原産地証明)の申請書類が減りました。
2017.06.05
 最近、Form AJ申請書類から、ASEAN諸国から生地を輸入したことを証明する原産地証明書が必要なくなりました。輸出者として(
海外縫製工場は輸出企業でもあります)は、1つでも申請書類が減り、手続きが簡素化されることは嬉しいことです。

 以前のブログで、Form AJを取得するときに必要な書類として次の書類が必要と書きました。

(参考)ラオスからはForm AJ(原産地証明)取得で関税免除です。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00008.html

(Form AJの申請するときに必要な書類)
1.Form AJの申請書

2.原産地証明書(Form AJ)

3.原産地証明を取得する商品を輸出したときのインヴォイスとパッキングリスト

4.原産地証明を取得する商品を輸出したときの輸出申告書(輸出許可証)
 
5.船荷証券(Bill of Lading)あるいはAir Waybill

6.原材料一覧表(List of Row Materials)と生産プロセス表(Working Process)
 
7.生地の原産地証明(County of Origin)
 
8.7.の生地を輸入したときのインヴォイス

9.7.の生地を輸入したときの輸入申請書(輸入許可証)と残生地報告書(Fabric Control)

 しかし、最近、7.の輸入した生地の原産地証明書の必要がなくなりました。その理由は、上記9.の輸入申請書(輸入許可書)と残生地報告書を確認することで、例えばタイからどれくらいの生地が入ってきて、出荷で実際にその生地が使われたのか分かるからです。それぞれの生地は、混率(例えば綿98%、ポリウレタン2%など)が違うだけでなく、重さ(厚い生地と薄手の生地があります)も違います。そして、輸入申請書(輸入許可証)と残生地報告書には、それらの混率と重さがしっかり書かれています。なので、どのときに輸入された生地を使って縫製されて、輸出されるのかをしっかりチェックすることができます。

 たった1枚の書類がなくなるだけですが、縫製工場としてはとても助かります。生地の原産地証明書は生地の輸入と同時に手に入るのではなく、生地の輸入からしばらくたって来ることもあります。去年までは、タイの生地屋さん側の都合で、なかなか生地の原産地証明がとれず、なおかつその生地を使った商品の出荷が迫っていて、ドタバタするようなこともありました。また、タイの生地屋さんによっては、なかなか原産地証明を出してくれないところもあり、苦労したこともあります。

 が、現在、その苦労をする必要がもうなくなりました!! 

 海外の縫製工場は、輸入企業であり、輸出企業でもあるので、輸出入にかんする法律や手続きにも常日頃から目を配らせておくことが必要だったります。
2017.06.05 09:55 | 固定リンク | 輸出入や貿易

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