海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場

CREATIVE BUSINESS CORP., (LAO) LTD.





ラオスにも日本と同じようにお盆があります!! 
2017.08.14
 日本でお盆といえば、ご先祖様があの世から帰ってきて来るときです。日本では、お盆の時期には、少し長い休みがあり、実家に帰省して提灯を準備したり、お墓参りにしたりしますね。まさに日本はそんなときです。

 ラオスでは、日本のお盆の時期はいつも同じように縫製工場は操業していますが、ラオスにも日本と同じ仏教徒が多い国ということで、ラオスにもお盆があります。しかも、1回ではなく、2回あります。1回目は、旧暦の9月の新月で、ワン・ブン・ホー・カオ・パダップ・ディン(ວັນບຸນຫໍ່ເຂົ້າປະດັບດິນ)と呼ばれます。2回目は、旧暦の10月の満月で、ワン・ブン・ホー・カオ・サラーク(ວັນບຸນຫໍ່ເຂົ້າສະລາກ)と呼ばれます。

 このように旧暦に基づいて、仏教の行事が行われるので、ラオスのカレンダーには、必ず旧暦の日も書いてあります。書き方は、日本語でいうと「11月、月が満ちていく1日目」「11月、月が欠けていく3日目」というように書いています。ラオス語では、満ちていくこと「クン(ຂຶ້ນ)」、欠けていくことを「ヘム(ແຮມ)」、旧暦の「◯◯日」を「カム(ຄໍ່າ) 」、月のことを「デュアン(ເດືອນ)」と言います。 「11月、月が満ちていく1日目」は「クン・ヌン(1)・カム・デュアン・シプエト(11)<ຂຶ້ນ1ຄໍ່າ, ເດືອນ11>」、「11月、月が欠けていく3日目」は「ヘム・サム(3)・カム・デュアン・シプエト(11)<ແຮມ3ຄໍ່າ, ເດືອນ11>」となります。

 ラオスの2回あるお盆の日付は次のようになります。

1回目のワン・ブン・ホー・カオ・パダップ・ディン(ວັນບຸນເຂົ້າ ຫໍ່ປະດັບດິນ):「9月、月が欠けていく14日目(新月)」で今年は8月21日
 ⇒ヘム・14カム・デュアン9 (ແຮມ14ຄໍ່າ, ເດືອນ9)
2回目のワン・ブン・ホー・カオ・サラーク(ວັນບຸນຫໍ່ເຂົ້າສະລາກ):「10月、月が満ちていく15日目(満月)」で今年は9月5日
 ⇒クン・15カム・デュアン10(ຂຶ້ນ15ຄໍ່າ, ເດືອນ10)
※旧暦では、「新月」「満月」の日がずれます。

 上の2回のそれぞのお盆の日は、どんな日かというと。。。まず、使われているラオス語を紹介します。

「ワン」:日
「ブン」:祭り
「ホー」包む
「カオ」:ご飯
「パダップ」:装飾する、魅力を与える、
「ディン」:土地
「サラーク」(くじ引きの)クジ

 上の訳を参考に意訳すると、今年は8月21日にある1回目のお盆のワン・ブン・ホー・カオ・パダップ・ディンは「ご飯を土地に供え讚える祭りの日」、9月5日にあるワン・ブン・ホー・カオ・サラークは「クジ引きでご飯を選んでいただく祭りの日」という感じになります。

 もう少し具体的には、ワン・ブン・ホー・カオ・パダップ・ディン「ご飯を土地に供え讚える祭りの日」は、その土地で亡くなったり、その土地を守っていてくれている霊(?)が、あの世からこの世に戻ってくる日です(あの世から亡くなった人が戻ってくるという意味でお盆です)。なので、土地を守ってくれている霊(?)に感謝するということで、この日は、お供え物のご飯を4セット作り、家の門など4箇所にお供え物をします。

 それに対し、ワン・ブン・ホー・カオ・サラーク「クジ引きでご飯を選んでいただく祭りの日」は、亡くなった先祖があの世からこの世に戻ってくる日です(まさに日本のお盆と同じです)。この日は、お寺に持っていくご飯に亡くなった親戚の名前を紙に書き添えます。その名前と同じ名前を書かれた紙をもう一枚用意します。お寺では、お坊さんが、信者の持ってきたどのご飯を食べるかを、この名前を書かれた紙をくじ引きして決めます(この日はたくさんの人がお寺にご飯を持っていきます)。お坊さんを通して、亡くなった親戚にご飯をたべていただくという意味があるそうです。

 ちなみに上の2つの日は、ラオス人にとって、安居入りの日の「カオパンサー」、安居明けの日の「オークパンサー」と並んで、もっとも大切な仏教の日です。

※これらの日以外にも、信仰の篤いラオス人は、この旧暦のカレンダーに基づいて、「満月」「上弦の月」「下弦の月」「新月」の日にお寺にお参りにいきます。この日はワン・シンと呼ばれ、多くのラオスのカレンダーには「仏像」の印がついています。

※ラオスの卓上カレンダーの写真です。日付の下に、旧暦の日付が書いてあり、また、ワンシンの日には仏像のマークがついています。

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